日誌

全校朝会~世界平和について考える~

 本校の11月の全校朝会は、毎年、「世界平和について考える」がテーマになっています。それには理由があります。本校出身の井ノ上正盛さんが、外交官としてイラクを立て直すために世界の国々の方々と協力して尽力していましたが、2003年11月29日に銃弾に倒れ、志半ばにしてこの世を去ってしまったからです。今日の全校朝会では、井ノ上さんが5年生の時に書いた「報道番組『アフリカ飢餓地帯を見て』」という作文を紹介して、井ノ上さんが弱い人を助けたい、人の心の痛みを自分の心の痛みとして感じることができる、日本だけでなく世界の平和を考える、そんな小学生だったのではないかと伝えたところです。2003年の6年生が卒業にあわせて、井ノ上さんのことを語り継ぐために運動場の一角に桜の木を植えています。その桜の木は「平和の木 井ノ上桜」と名付けられて、毎年春になると、きれいな花を咲かせています。子どもたちには、世界の平和のために外交官として活動した先輩が本校にいたことに誇りをもち、世界のことを考え、例えば、SDGsに取り組むなど自分の身近なところから世界のために何か行動に移せる人に成長してくれることを願っています。