ブログ

by校「ミクロ視点で見えるもの」013

マクロ(巨視的)視点:物事を大局的に大雑把に見ること。

ミクロ(微視的):物事を細かいところまで丁寧に見ること。

マクロ的に見つめると何も見えないことが、ミクロ的に見つめるとすごい秘密が分かることが、あります。

 

ある日の運動場。

そろそろボランティアが動き始めます。

生活委員さん。

一人でも頑張り始めます。

運動場に、ポツンと、人影が。

5年生の担任先生です。

祝吉手では、5年生には、ボランティアは呼び掛けられていません

なのに。

なぜか、5年生ボランティア、草むしり。

じわじわと増えていくのです。

一人、また一人。

おはよう!と挨拶して。

黙々と、草をむしりを始めます。

登校班を引率して、学校に到着した子どもさん。

残り時間が少ないと感じると。

みんなダッシュで、仲間のところへ、駆けていきます。

みんな、みんな、駆けていくのです。

待っててね。遅れてごめんね。今行くからね。

そんなふうに、校長には見えました。

今では、5年生ボランティア、全学級から参加。

40名ほどが、毎日頑張ってくれています。

 校長が、5年生に、声をかけます。

「ありがとうね、5年生!」

すると、5年生は、元気よく。

「どういたしまして!」

と答えてくれます。

涙が出るような、素敵な反応です。

そして。

たくさん溜まった草を。

はい、集めるよ。

お疲れさん、入れて!

という回収作業のあと。

彼は、走って、草捨て場に持っていってくれるのです。

仲間と、嬉しそうに、仲間が集めた草を背負って、走り出す、

その子どもたちの後ろ姿が。

校長には、とても眩しくて。

祝吉っ子って、すごいな、と心から感心させられるのでした。

 

マクロ(巨視的)視点で見ていては、

決して見えない、

5年生の、ボランティア活動に隠された、

担任先生のある思い

 

ミクロ視点で見つめると、

こんなに素敵な

5年生の姿が見えてくるのです。

 

by 校長