財光寺小学校からのお知らせ

よいお年を

冬休みに入り5日なります。
平成29年も終わりが見えてきました。
保護者の皆様には、いろいろと助けていただき感謝しております。
皆様にとって良い年越しができ、希望に満ちた平成30年が始まりますようご祈念申し上げます。
さて、私は終業式の日に子どもたちに次のような話をしました。
どうぞ、趣旨をおくみとりいただき、夕食時の話題にでもしていただければ幸いです。

以下、終業式の話。

今年も、残すところ、今日を含めて、あと10日になりました。
年末が近づくにつれて、クリスマスやお正月の準備で、何だか華やいだ気分にもなります。
今日は、年を取るということと、新しい1年を輝かせることの二つの話をしたいと思います。

 1・2年生には少し難しい話になるかも知れませんが、一生懸命に聞いて下さいね。
 私達には、一人一人誕生日があって、その日に1歳、年を取るのに、この年末の大晦日の夜を年越しの晩だとか年を取る晩といって昔から大切にしています。

 実は、昔の日本は、食べ物に苦労したり、病気になって若くても死んでしまうことが珍しくない時代が続きました。ですから、1年間、家族が命を長らえ、元気で過ごすことができ、次の年を迎えることができるのは大変有り難いことだったのです。
 そこで、家族全員で今年を乗り越え、次の年を迎える年越しの晩を、家族全員で年を取ると言っていたのです。
 つまり、11月に生まれた人も12月の大晦日を超えたら1歳と数えていたのです。
  今は、この考え方で、大晦日を迎える人は少なくなったかも知れませんが、いろいろあったけれど、元気にこの年を乗り越えることができたのは、支えてくれた周りの家族や友だちがいてくれたことには変わりありません。
今年を元気に過ごせた感謝の気持ちを、是非、あなたたちを一番大切に思ってくれている家族や先生方に伝えて年をとって欲しいと思います。

 そして、新しい年を輝かせるには、願いをもって、進んで欲しいと思います。
 願いが叶うかどうかの最初の分かれ目は、本気で思っているかどうかです。本気で思っていなければ、すぐに諦めてしまいます。すると、折角立てた目標が、途中で終わって、「あきらめの癖」「夢が叶わない癖」をつけてしまうことに繋がります。
 今日、あなたたちには、夢に繋がるヒントが書かれてある通知票が手渡されます。しっかり、先生方からの思いを受け取って、新しい自分に生まれ変わる来年にして下さい。

    ある有名な人の話です。
    彼は片田舎の丸太小屋で生まれた。
    生きるための手伝いで、学校には行けなかった。
    行けた年数は合計しても1年に満たない
    20代になって事業を興す
    だが、失敗した
    その上、自分を支えてくれていた大切な人も死んでしまった。
    その中でも、彼は自分で勉強をし続けた
    そして、27歳の時に弁護士の資格を取った。
    弁護士として仕事を続ける中、政治家になる夢を抱いた。
    だが、なだらかな道ではなかった。
    30代では下院議員選挙に2度
    40代でも上院議員選挙に2度落選した。
    47歳の時に副大統領に立候補したが、これも落選した。
    しかし、彼は逃げなかった
    夢と志が逃げることを許さなかった。
    そして、大統領の座を射止めたのは51歳の時だった。
    彼は、南北戦争を戦い抜き、奴隷解放という新しい歴史を開いた。
    彼の名前は、アメリカ合衆国第16代大統領
    エイブラハムリンカーンでである。
    
    困難から逃げない人は、新しい自分を作ることのできる人です。 
  人間は平等です。1日は24時間です。
  その時間を、しっかり使って、やるべきことをやりなさい。
  新しい年に、誓いを立てた本気の君たちに会いたいと思います。
 よい、お年を