日誌

校長のつぶやき(2016~2017年度)

梅雨どきです

 先週から本格的な梅雨に入ったような九州南部地方です。とはいえ、沖縄地方はすでに梅雨明けし、奄美地方もそろそろだとか。九州南部の梅雨明けは、平年では7月14日頃だそうですから、もうしばらく雨とお付き合いというところでしょうか。北郷地区では、アジサイが見頃となりました。昨年ご紹介した椎野地区の観光名所「あじさいロード」は、思わぬ葉化病の蔓延で残念ながら今年は花が少ないようです。手塩にかけて育ててこられた地区の方の心中は、さぞ辛いものがおありでしょう。少しでも早くあの見事なアジサイが見られることをお祈りいたします。
 6月も今週までです。来週からはいよいよ7月です。1学期もまとめの時期となります。夏に向けての準備も始めなければならないようです。
 ところで、今年の美郷北学園の夏はひと味違うものになりそうです。夏休み中の取組に、少し工夫を加えることができそうです。 
 まずは、「うなま地蔵夏祭り」(8月5日土曜日開催予定)への参加です。これまでも学園としてオープニングセレモニーで合奏と合唱を披露してきましたが、今年はそれに加え ①テントブースを使ってのイベント ②会場内の清掃・管理 ③コンサートイベントでの会場設営 に児童生徒会を中心にかかわらせていただくことになりました。北郷商工会議所主管の企画会や実行委員会に参加し、「企画段階から町の行事にかかわること」で地域のためにできることを子どもたちと考えたかったからです。初めての取組ですのでどの程度地域に貢献できるのかは未知数ですが、しっかりと見届けたいと思います。

【うなま地蔵夏祭り実行委員会の様子】
 また、7月24日(月)には美郷町社会教育課が主催する「みさとでお仕事」という職業体験イベントが開かれます。そこに本学園の4年生を全員参加させる計画です。キャリア教育の一環として様々な職業を直に体験してほしいと思います。
 そのほか、沖縄県豊見城市との交流(5年生)や登校日の「ようこそ先輩」(8月21日予定)なども楽しみな行事です。子どもたちが、ワクワクするような夏休みになれば・・・と思います。

雨の日の過ごし方は

 梅雨入りした途端天気のよい日が続き「空梅雨」が心配されましたが、どうやら今日から数日間は梅雨らしい天気が続きそうです。とはいえ、沖縄地方では相当な豪雨で被害も出ている様子。心からお見舞い申し上げます。何事もほどほどがよいようです。
 さて、そんな中今日はブロック別集会が開かれました。本日より美郷町合同での修学旅行に出発した8年生が不在のため後期ブロックは中止となりましたが、前期ブロックは3年生の発表、中期ブロックは6年生の修学旅行の報告を行いました。

【前期ブロック集会】
 11年間という幅の広い美郷北学園ですから、子どもたちに具体的な話をする場合はこのブロック集会を活用しています。今日は、梅雨時期の室内での過ごし方についてもブロック長の井上愛先生からご指導いただきました。具体的には、

という「当たり前6か条」に示されています。4月以降、前期ブロックのきまりとして大切にされてきたものですが、今一度しっかりと理解し「実践」できるようになりたいものです。

英会話科授業研究会

 本日、美郷町教育委員会の主催による「英会話科授業研究会」を本校で実施しました。美郷町は、平成22年文部科学省から「教育課程特例校指定」を受け、町内すべての学校で「英会話科」を実施しています。コミュニケーション力を高めることを目的に、「話す・聞く」ことを重視した指導を推進しています。毎年この時期に、新しく町内に赴任した小学校の先生方と中学校英語科の先生を対象にしたこの「英会話科」の研修会が行われています。
 本日は、8年生の授業を見ていただきました。教室入り口には、いつものように子どもたちからのメッセージが掲げられていました。

今日の授業は、過去形や過去進行形を用いた自作のプレゼンテーションを紹介する内容でした。
 授業は、中学部英語科の井上敬康先生とALTのDavid先生が行いました。もちろんオールイングリッシュです。外国の土地や動物、音楽、スポーツなど自分の好きなものを伝えることを目的に、パソコンを使ってジェスチャーや笑顔をそえて一生懸命に取り組んでいました。

 次期学習指導要領からの小学校での教科化にともない改善すべき課題が山積ですが、教育委員会はもちろん中学部教員(特に井上先生)の協力を得て取り組んでいきたいと思います。「忙しい人間に仕事は回ってくる」といいますが、県の学力向上推進委員でもあり、あちこちで発表等が予定されている井上先生ですが、よろしくお願いします。

【井上敬康(いのうえ のりやす)教諭】

6月に入りました

 早いもので、新学期から2か月。1学期も折り返しに入りました。今年は梅雨入りが例年よりも遅れているようですが、週間予報を見るとそろそろなのかな・・・と思います。夏のような日差しもしばらくはお預けでしょうか。それでも、梅雨は農作物にとっては欠かせないもの。学校周辺の水田では田植えの準備が急ピッチで進んでいますし、農家の畑にもかぼちゃや茄子など露地物の苗が元気に育っているいるようです。
 ところで、花の栽培に関しての本校の課題は花壇が少ないということです。元々中学校(北郷中)の校舎を改築して造られているため、学級園や観察園などが不足していたのですが、情操教育を進める上で花壇は欠かせません。これまでプランターを活用して何とか対応してきたのですが、撒水等の管理が大変でした。「何とかならないものか・・・」と徳田技術員をはじめ事務室の先生方と検討してきました。その結果、「ないなら造ろう」と立ち上がった事務室トリオです。
 まずはじめに、玄関脇にテストピースを並べて、わずかな広さながら立派な花壇ができあがりました。
 続いて中庭にも素晴らしい半円形の花壇が登場です。
 3人の素晴らしい点は、熟慮の上決断したら速攻でとりかかるフットワークのよさです。いろいろな知恵を出し合って、よりよいものをつくり出そうとするところです。今回の花壇も、スペースを考慮して半円形のステキなものができました。もちろん教育委員会の了解もしっかりと得ています。

 アイデアもさることながら、見事に仕上げる技術も目を見張ります。学校においでの際は、ぜひご覧ください。また、事務室トリオに一声かけていただければ幸いです。
 これからの夏の花がとても楽しみです。ありがとうございました。

【事務室トリオ】 左から 西副主幹 徳田技術員 日髙主事

修学旅行あれこれ

 5月24日(水)から26日(金)までの3日間、美郷町内3校の小学校合同での修学旅行に行ってきました。美郷町では、道路事情や活動内容等を考慮して、通常の1泊2日を2泊3日に延長して修学旅行を実施しています。前日までの天気予報があまりよくなく、雨が心配されたのですが、1日目の活動の一部(吉野ヶ里遺跡)で小雨に降られただけで、2日目以降は暑すぎるくらいの好天で、全員よく日焼けをして帰ってきました。
 1日目は、新幹線乗車体験(熊本駅~新鳥栖駅)と吉野ヶ里遺跡の見学、佐賀県立宇宙科学館の見学でした。

 吉野ヶ里遺跡は、大規模な遺跡だけにじっくりと時間をかけて学習させたいのですが、移動時間との兼ね合いでわずか1時間足らずの見学でした。その後の宇宙科学館も同様で、素晴らしい施設と内容に対して時間が不足しました。限られた時間を有効に活用するためにも、次年度は少し工夫が必要です。

 2日目は、今回の修学旅行の中でも重要な位置付けをした1日でした。

 まず初めに「平和学習」です。長崎原爆平和公園で平和祈念セレモニーを行った後、原爆資料館を見学しました。同世代の子どもたちの犠牲について、真剣に考える姿が見られました。自分たちの果たさなければならない「平和の遵守」についてじっくりと考えるよい機会となりました。

 また、3校合同で作製した「折り鶴」を資料館におさめさせていただきました。

 その後、長崎駅前で「美郷町PR活動」を行いました。
町や自作のパンフレットを配りながら、長崎県民や観光客の皆さんに美郷町の特産物や観光地を宣伝しました。はじめはなかなか大きな声が出なかった子どもたちも、時間が経つにつれ積極的になりました。ふるさと美郷を堂々と語る姿は、見ていて頼もしいものでした。相手に「聞いていただく姿勢と言葉遣い」が今後の課題となりそうです。
 その後の班別自主研修は、長崎駅前からグラバー園までをそれぞれの班の計画に沿って路面電車を使って移動しながら行いました。途中昼食も自分たちで考えてとるようにしましたが、事前にインターネットで検索してお目当ての食事を楽しんだようです。

 3日目は、グリーンランド(熊本県荒尾市)で半日楽しく遊びました。天気にも恵まれ、所期の目的を十分に達した修学旅行でした。日程や行程等検討課題も多くみつかりました。次年度に向けて改善していきたいと思います。
 2日目のホテルを出発する際に、ホテルの担当の方に「こんなに礼儀正しく、きまりを守る生徒さんは初めてでした。そのことをぜひお家の方や先生方にも伝えてください。」とほめていただいたことが、今回の旅行のすべてではなかったでしょうか。ご指導いただいた先生方に深く感謝申し上げます。