日誌

今、学校は・・・その①(旧北郷小学校)

 旧北郷小、黒木小、北郷中を統合して開校2年目を迎えた「美郷北学園」ですが、それぞれの学校は、今どうなっているのか。閉校までにどんな歴史があったのか。この夏、私の課題の一つがこのことを学ぶことにあります。どんな地域にも学校があり、子どもたちが学び遊び、地域の風土と文化の中でともに歩んできた歴史があります。「学校がなくなったから、寂しくなった」とせず、地域のよさを生かした学校づくりを模索したいと考えたからです。
 さて、第1回は「旧北郷小学校」を取り上げます。沿革史によると、明治6年には役場にて寺子屋式の授業が始まり、明治40年に村内の5校(宇納間、入下、秋盛、小原、長野の各小学校)合併して「北郷尋常小学校」が開校。これが創立記念とされているようです。旧北郷小学校の校章には、この5校が集うイメージが表されています。

 その後大正時代に現在地付近に移設され、昭和に入ると「放送教育」や「道徳教育」などに力を入れてきたようです。平成4年には、時事通信社「教育奨励賞」の優良賞を受賞しています。平成18年の美郷町誕生により北郷村立から美郷町立となり、PTA活動を含めた緑化活動にも力を注いでいます。平成20年には「創立100周年記念式典」を、同27年2月21日に閉校式を開催し、109年の歴史に幕を降ろしました。
 現在は、耐震化が十分でなかった校舎を解体し更地になっています。体育館と運動場は、スポーツ少年団活動など社会体育の場として活用されています。今後、跡地をどう活用していくのかが注目されています。


 写真(上)は、正門から見た跡地。ここに校舎が建っていましたが、今では運動場が目に飛び込んできます。写真(下)は、正門東側に残されたパンダとペンギンのモニュメント。「懐かしい!」と思われる方も多いのではないでしょうか。