社会福祉学習

 今日の4校時、諸塚村の特別養護老人ホームの職員の方々が荒谷小にお越しくださいました。荒谷小の子どもたちは、毎年春の遠足で特別養護老人ホームを訪問して、入所されている方々との交流をしています。その遠足の事前学習として、職員の方々が子どもたちにお話をしてくださるためにわざわざお越しくださったのです。
 まずは特別養護老人ホームと学校、そして家との違いや同じところを教えてくださいました。
【同じところ】
◯ 施設長のお仕事をしている方がいる(学校でいうと校長先生のお仕事)
◯ 厨房がある(学校では給食室)
◯ 寮母室がある(学校では職員室)
◯ 医務室がある(学校では保健室)
◯ おふろやトイレがある(家と同じ)

【違うところ】
◯ 特別養護老人ホームに入所されている方々は家族と離ればなれに暮らしている。
◯ 学校では子どもたちにとって色々なことを教えてくれるのは先生だが、特別養護老人ホームでは入所されている方々から色々教えていただく。


【職員は仲間だとお話しされていました】

 その後、栄養士の方や看護師の方、介護福祉士の方のお話がありました。栄養士さんからは「昔は栄養士という漢字を営養士と書いていたんですよ。日々の営みを司るという意味でこのような漢字が用いられていました」とお話がありました。


【朝昼晩3食の献立を作成する栄養士さん】

 看護師さんからは実際に使用する聴診器や血圧計、また身体の中の酸素を測る機械などを見せていただきました。「日頃から入所されている方々とコミュニケーションをとって元気な姿を見ていないと、身体の具合が悪い時に判断が難しくなる」と話されていました。看護師さんだけでなくその他の職員の方々も、入所されている方々とたくさんお話をしているそうです。そのことが、入所されている方の心の安定にもつながるとお話しくださいました。


【体調管理を行う看護師さん】 

 介護福祉士さんからは「衣服の脱ぎ着や食事、トイレ等のお手伝いをします」とお話がありました。「でも、全てを手伝うのではく自立ということを意識して、できることはしてもらい、見守りだけすることもあります」と話されていました。


【身の回りのお手伝いをされる介護福祉士さん】

 1つの施設の中にたくさんの職業の方がいることや、どのような思いで入所されている方々に接しているのか、また仕事内容を分かりやすく教えてくださいました。今回学習したことを、遠足の時に見たり聞いたりすることで、より深く理解できるのだと思います。本日はお忙しい中、荒谷小までお越しくださりありがとうございました。5月12日(木)の遠足の日もどうぞよろしくお願いいたします。


【最後には認知症のお話を紙芝居で見せてくださいました。】