諸塚村立荒谷小学校
学校の様子
C学習発表会
今日は、諸塚中学校でC学習発表会が行われました。この日に向けて、子どもたちはずっと前から準備や練習をしていました。
今朝は7時30分に学校を出発するためいつもより早く登校してきた子どもたち、出発式では校長先生から「今日のC学習発表会、頑張ってください。この発表会で学んだことを、2月にある学習発表会に生かしてください」とお話がありました。
【昨日も納得がいくまで練習をしたようでした】
諸塚中学校に着くと、中学生が大きな声で「おはようございます!!」とあいさつをしてくれました。その声に負けないように、子どもたちも元気な声であいさつをしていました。控室に着くと、3・4年生の担任の先生から「あいさつは人と人との間で生きていると意識できるものです。今日のめあてはあいさつです。あいさつができればしっかりと発表ができます」とお話がありました。
【あいさつ、とても大切ですね】
C学習発表会が始まるまで約1時間あったので、5・6年生は体育館でリハーサル、3・4年生は学習室でリハーサルをしました。リハーサルが終わるとみんなで円陣を組んで、発表の成功を祈り、声を掛け合いました。
【頼もしい応援団1・2年生も一緒です】
そして、いよいよC学習発表会が始まりました。出入り口には素敵な装飾がしてありました。これは中学生が昨日の前日準備の時間に作ってくれたそうです。この秋の雰囲気満載の通りを抜けると、5・6年生の発表の舞台です。
【秋らしい飾りでした】
今回は開会行事、閉会行事を通して、荒谷小の6年生児童が進行をします。この児童は、終始はきはきとした声で堂々とした進行をしていました。とても立派な姿でした。
【落ち着いた進行をしました】
開会行事では七ツ山小学校の校長先生からごあいさつをいただきました。その中でC学習の「C」の意味についてお話がありました。C学習の「C」は「community:地域」という意味です。諸塚村は、地域の中で人と人が助け合ったり、支え合ったり、協力し合ったりしていて、深い人と人とのつながり=絆があるとお話されました。その地域の中の諸塚小、七ツ山小、荒谷小、諸塚中を「C」で表しているそうです。
【C学習発表会の「C」、分かりやすく教えてくださいました】
次に、副村長さんからごあいさつをいただきました。お話の内容は「森林と水について」でした。山は緑のダムと呼ばれており、雨を山の中に溜め、しみ出した水は沢となり川となり流れていくとお話されました。上流にある諸塚村の川は、日向市までつながり海に流れていきます。諸塚村の川が汚れないようにし、下流にある日向市にきれいな水を流そうという取組の1つに汚水処理施設の普及の推進をされてきたそうです。施設の整備だけではなく、きれいな水を生み出す森林を大切にすることを一人ひとりが考えることの必要性もお話しくださいました。また、子どもたちには将来諸塚に帰ってきて、諸塚村を継承していって欲しいとも話されていました。
【諸塚を大切に思うお気持ちが伝わってきましたね】
開会行事が終わると、次は3・4年生の発表です。3・4年生は音楽室や美術室、視聴覚室、学習室でそれぞれ学校毎に発表を行いました。
荒谷小は学習室の前と後ろを使って、3年生・4年生同時に発表をしました。3年生はプロセッサーづくりを通して学んだこと、4年生は苗木袋について学び、学びながら変容してきた気持ちを発表しました。
【プロセッサーへの熱意を発表しました】【6年生が、機械を動かす補助をしてくれました】
【4年生も実際の苗木袋を見せながら元気に発表しました】
その他の学校も工夫を凝らした発表ばかりで、じっくりと見たいなぁと思う内容でした。
3・4年生の発表が終わると全員体育館に集まり、郷土芸能の発表の時間です。諸塚中の生徒による「チョイガマカ」と「七ツ山臼太鼓」を披露してくれました。披露してくれた生徒たちは、総合的な学習の時間で3つのコースに分かれ、その1つの伝統芸能を選んだ生徒たちだということでした。その中で小原井出身の生徒が多かったので、七ツ山臼太鼓を披露したと話していました。
【息の合った鐘、迫力ある太鼓の音、軽やかな動き、どれも素敵でした】
次に、5・6年生児童の発表です。荒谷小はトップバッターでした。これまで学習してきたウッジョブ諸塚での内容をスライドを用いて発表しました。林業の現状、それに対する対策(自分たちが貢献できること)を実物のものを見せながら発表しました。この6分間の発表にそれまでの子どもたちの苦労やがんばりを思い返しました。これからもこの学習は続いていきます。今回はその学習の途中経過を発表しています。これから子どもたちはゴールに向けてますますやる気を出していくと思います。2月の学習発表会ではそれぞれ完成したものや、ウッジョブ諸塚を通して学んだことが発表できると思います。
【ゆっくりと大きな声で発表できました】
中学生も自然環境や福祉についての発表をしました。自然環境のグループでは「ロールしいたケーキ」というロールケーキを開発したそうです。これはしいたけの粉末としいたけをみじん切りにしたものを生地に混ぜてロールケーキにしたそうです。試食をした教育長先生も北部教育事務所の先生も「おいしい」とお誉めの言葉をくださっていました。
閉会行事では、諸塚中の生徒会長からのあいさつがありました。「このC学習発表会をとおして、疑問に思ったことや興味をもったことを調べるともっと諸塚が好きになるのではないかと思います。今日無事に発表できたのも、協力してくださった地域の方々や先生方の支えのおかげです。これらの方々に恩返しするためにできることは、私たちが日々を楽しみ、諸塚に住んでいることを誇りに思い、あいさつで諸塚を元気にするということです」と話していました。子どもたちが楽しく学校に通い、意欲的に学習に取り組み、諸塚が好きだと思ってくれる、そして「あいさつ日本一」を掲げる村内の小・中学校に元気なあいさつが響き渡るだけで、周りにいる大人たちは自然と笑顔になります。それを子どもたちもしっかり理解しているのだと感心しました。
【荒谷小出身の生徒会長、みんなのお手本になりますね】
最後に北部教育事務所の先生から講評をいただきました。
3・4年生の発表では現物を見せながらの発表、寸劇・クイズ・解説を織り混ぜた発表、紙芝居やニュース形式の発表、3校それぞれの発表形式を誉めてくださいました。そして「はきはきと堂々とした発表ができていたのは、それまでの勉強が自信になっている証です」ともおっしゃってくださいました。
5・6年生の発表では、「何に視点をおいて発表をしているか」ということをみてくださったそうです。林業の移り変わりと課題、それに対して自分たちにできることや、何気なくみていた黒岳の素晴らしさ、どんぐり材に着目したところやふるさとの歌を作ったところ、学習を通して自分たちに何ができるかを考え行動にうつしたところ等3校の取組を分かりやすく誉めてくださいました。子どもたちも、自分たちが学習していることは素晴らしいことなのだと実感したと思います。
中学生の発表は「態度」をみられていたそうです。中学生の落ち着き、真剣さ、礼儀正しさを発表を通して感じられたとお話されていました。また、先ほどのロールしいたケーキについても「素朴な味で、ほどよい甘さもあってまた食べてみたいです」と話されていました。
諸塚村は村づくりもモデルとも呼ばれている村だそうです。なぜ、そのように呼ばれているのか。それは①豊かな自然②自然を生かした暮らし③人と人との絆があるからとのことでした。実体験から、ふるさとを離れて初めてふるさとの有難さが分かると話され、15の春を迎える中学3年生にもエールを送られていました。
【1つひとつのお言葉が嬉しかったですね】
今回、これまでに学習してきた内容を発表という形でまとめた子どもたち。また1つ経験を積んで大きくなったことと思います。これからもこれらの学習は続きますので、今学習している内容をさらに深めて、林業についてもっともっと理解していけるといいですね。そして、林業で諸塚を元気にするという一役を担えるといいと思います。
学校行事
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