学校の様子

第4部消防団・消防本部との避難訓練

 

          【第4部消防団】

 1月16日(金)の5校時に火災の避難訓練を行いました。毎年この避難訓練には、第4部消防団の皆様がお越しくださいます。今年度は、第4部消防団の13名の皆様に加え、消防本部からも1名お越しくださいました。
 今回は理科室からの火災を想定した避難訓練を行いました。小学生は玄関側の階段から外に出て運動場のイチョウの木を目指しました。保育所生は村道を通り、校門から運動場に避難をしてきました。避難後、校長先生から講評をいただきました。まずは避難の仕方についてです。①ハンカチ等でしっかり口をふさぐ②運動場に出てきたら小走りで避難する(少しでも早く火災現場から離れる)ことをご指導いただきました。次に、火の取り扱いについてです。火遊びを決してしてはいけないことを子どもたちと確認しました。


       【命を守るための学習です】

 その後、消防団・消防本部の方からお話がありました。「『お・は・し・も』(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない)の中で一番大切なものは『戻らない』です。大事なものを忘れたとしても、決して火災現場には戻らないでください。」と話されました。また、「煙は天井に沿って流れます。煙は1秒に1~3m広がります。階段だったら1秒に5~6m煙が上がります。」と煙の特徴についても教えてくださいました。すばやい避難、ハンカチで口を覆って避難することの大切さが煙の特徴からも理解できました。


【このような学習の積み重ねが命を守ることにつながります】

 その後、消火体験をしました。消火器を使って、燃えている火を消します。消火器の使い方は①安全ピンを真上に引き抜く②ホースを火元に向ける(ホースの先を持つ)③レバーをにぎるです。消火器からは、約30秒間粉が出るそうです。早速6年生から順に消火体験をしました。


    【勢いよく粉が出てきました】


   【消えるかな】

 消火器を実際に使ってみると、安全ピンがすぐに抜けずに焦りました。また、レバーをにぎる時も強くにぎらないと粉が出てこず、思った以上に力のいる作業だと感じました。消防本部の方によると、消火器で消せる火は、自分の身長より小さい火だそうです。自分の身長より大きい火の場合は、すぐに避難することが大切です。

 その後、第4部消防団の皆様の操法訓練を見せていただきました。第4部消防団は、先日行われた諸塚村の出初式でも優勝をしています。毎年のように優勝している第4部消防団の操法訓練は何度見てもかっこよく、子どもたちはキラキラした目で見つめています。

 【荒谷・南川を守る第4部消防団、頼もしいです】

 今回は、消防本部の方が解説を聞きながら操法訓練を見学しました。

◯ 小型ポンプは諸塚村には各地区に置いており全部で約70台ある。
◯ 火事の現場は、機械の音やサイレンの音で声が聞こえないため、手信号で合図をする。
◯ 火を消す時には他の消防のホースもたくさんあるため、自分のホースを見失わないようにホースに沿って走ることが鉄則である。無駄な動きをしないように最短距離で走る。
◯ 消火後は、手や足、腰などを触りながら確認し、けががないかをチェックする。

 解説があることで、いつもとは違う視点で操法訓練を見ることができ、学びも深まりました。

 それから、消防本部の消防車の中を見学しました。消防車の中にはたくさんの道具が入っていました。


【きれいに整理された消防車の中には見たことのない道具がいっぱい】

 最後に、子どもたちの質問・ふりかえりの時間です。「出動する回数は1年に何回ですか?」という質問に、「平成28年1月~平成28年12月31日までに諸塚村での火災はゼロでした。」と回答がありました。また、荒谷・南川地区に関しては2年間火災はゼロだそうです。その他にも「女性消防団についてどう思いますか?」という質問には「心強いです。女性だけで火を消すこともあるので、ぜひ火の消し方などの知識をもって欲しいです。」と話されていました。ふりかえりでは、「かっこよかったです。」「消防団に入りたいと思っています。」「『聞く』ことの大切さを学びました。消防団のみなさんはリーダーの指示をしっかり聞き、すばやく的確に動いていていました。」とふりかえっていました。


【保育所生も寒い中よくがんばりました】

 避難訓練後、第4部消防団の方々は図書室で休憩をされ、学校文集を読んでいらっしゃいました。消防団の方々が小学生の頃の文集もあり、「作文の題名が『からいもねり』と。おもしろい!」とご自身の作文を読んで小学生の頃を懐かしんでおられました。


          【お宝発見!】

 毎年、子どもたちのために時間を割いてお越しくださる第4部消防団の皆様、そして消防本部の方、今回もたくさんのことを学んだ避難訓練になりました。寒い中、本当にありがとうございました。

         【来年もよろしくお願いします】