ナナメの交流
今日、荒谷小に東京から3名の方々が来られました。3名とも20代の方でとっても元気で、子どもたちが大好きなようです。今回、教師と子どもという縦の関係でもなく、友達同士という横の関係でもない、若い方々と子どもというななめの関係をうまく活用して、子どもたちと交流をしてくださるようです。
まず始めに、2時間目に子どもたちの授業の様子を参観されました。そこで、子どもたちの素晴らしい表現力や学習に対する姿勢などを見てくださったと思います。そして3時間目に校長先生から授業に関してのお話がありました。授業のポイントやアドバイスを受けて、4時間目、5・6年生に授業をしてくださいました。
授業は「わたしのわくわく×諸塚を感じてみよう」という内容でした。「ナナメの関係でにっこりトークをしよう」というめあてで授業が始まりました。
【どんな学習かわくわくだね】
まずは諸塚のいいところをそれぞれ考えました。「しいたけやイノシシがおいしいところ」、「FSC認証を受けているところ」、「ジビエ料理」、「ハチが食べられる」、「春夏秋冬の森林がきれい」など自然豊かな諸塚ならではのいいところが出てきました。子どもたちは身の回りにある自然が特別なものだということをしっかり認識できているようです。
その後、いくつかゲームをしました。瞬時に出てくる指の数を当てるゲームや人間知恵の輪などを行いました。これらのゲームで子どもたちと3人の先生たちの距離がぐぐっと近づき、子どもたちの心もほぐれたようでした。
【人間知恵の輪 解けるかなぁ】
その後、3人の先生方が写真を用いながらこれまで経験したことをお話くださいました。とても貴重な体験をされている先生方、子どもたちにとってはその言葉のひとつひとつが新鮮で目をキラキラさせながら聞いていたことでしょう。
それから、わくわくする瞬間を話し合いました。(にっこりトーク)「図工の時間」、「体育の時間」、「誕生日」、「そろばんをしている時」、「『楽しみ』がある時、『すごい』と思った時」、などそれぞれの生活の中でわくわくする瞬間を見つけていました。また、感動した場面の発表もありました。「シカを3匹見た時」、「イノシシを見た時」、「図書室の本を読んだ時」など諸塚で住んでいるからこそ出会う感動の場面だったり、その子どもならではの感動の瞬間だったりすることを発表していました。
その後、はじめに考えた「諸塚のよさ」と「わくわくする瞬間」を活かして諸塚を盛り上げる方法を話し合いました。
各グループに先生方も入ってくださり、子どもたちの意見をより深く聞いてくださったり、新しいアイディアを出してくださったりしていました。子どもたちも、普段話をするような雰囲気でざっくばらんに話合いができていました。
そして、出てきた子どもたちの「諸塚を盛り上げる方法」の1つ目は、「外国人ツアーの開催」です。イノシシやしいたけを食べてもらい、森の中でキャンプをしてもらう。そして、木の絵本作りも行うというとっても魅力的なツアーを考えました。2つ目はハチをおつまみにお茶会をする、春にはたけのこ狩りをしてそのたけのこをバーベキューで食べるという斬新なものでした。どちらも、諸塚ならではのものがたくさん詰まった面白そうな内容でした。
この授業で、子どもたちからは溢れんばかりに諸塚のよさが出てきました。他の場所にはない諸塚のよさを大切に思っている子どもたちの気持ちを嬉しく思えた授業の時間でした。
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