6月28日 ひえつき節伝承学習
本校恒例のひえつき節伝承学習。今年も保存会の皆様をお招きし、歌や踊りの練習を行いました。
限られた時間で実施しているため、練習にどうしても時間を割いてしまうのですが、「そもそも」という部分も大切にしていきたいところです。
全国的に知名度の高いひえつき節ですが、半世紀以上前、治県50周年記念事業で披露されることをきっかけに、現在のひえつき節が誕生したそうです。それまでは、歌詞も踊りも日常生活に密着した素朴なもので、だれやみの際などに、囲炉裏を囲んで楽しんでいたそうです。まさに地域で育まれた民俗芸能、こうしたいきさつ、意味、想いなどを学んでいくことも、愛着をもたせる上で大切なことだと考えています。
保存会長さんから、地元で育まれ、親しまれてきたひえつき節のお話をうかがいます。
そして、歌のご披露。味わい深く、心地よい歌声に小学生も聞き入ってしまいます。
踊りは、杵を鳴らす男踊りとひえつきの作業を現した女踊りがあります。
まずは、保存会の方と6年生による模範演舞です。
グループに分かれての練習。本物を見て真似て、みんなどんどん上達していきます。
「杵は軽く持って、ゆったり大きく踊りましょう。」
固く小さくなりがちですが、意味が分かったり、愛着が湧いたりしてくると、表現に工夫が出てきます。
女性の方は、当然、椎葉出身でない方が多いわけですが、長年暮らし続けていると、生活に馴染むと同時に、愛着をもって民俗文化に浸っていかれるそうです。
山々が連なり、こだまが響く椎葉の地では、歌いたくなる気持ちが自然にわいてきます。
みんな歌が上手で、伸びやかに表現します。
ひえつき節に包まれる空間。
椎葉ならではの心地よさです。
6年生代表によるお礼の言葉。
「ますますひえつき節を好きになって、大切に守っていきます。」と述べました。
会長さんには、6年生のふるさと学習でゲストティーチャーも務めていただきました。
そもそもの部分をたくさんうかがうことができ、興味関心をますます高めていくことができました。