学校からのお知らせ

5年生の作文紹介

先日、学校便り「木洩れ陽HARUKA」12月号をホームページにアップしました。

(スマートフォンで見る場合、画面の一番最後にあるメニュー画面「校長室の窓から」に添付してあります)

今回のメインは、稲刈りを経験した5年生児童の作文です。

学校便りでは、紙面の都合で一部しか掲載することができませんでした。

そこで、今回、作文の全文を紹介したいと思います。

ぜひ一読していただきたい内容です。

 

「いねかりの思い出」  5年 濱田憲誠(はまだ けんせい)

 ぼくたちは、10月24日にいねかりをした。ぼくにとっては初めてのいねかりではなかった。だが、大人数でするのは初めてだった。かまでするのも初めてだった。

 今年の4月、おじいちゃんと話していると、「今年は農協が田植えなどを担当するかもしれない。」と教えてもらった。おじいちゃんは毎年、東小学校の田植えやいねかりの担当をしている。毎年おじいちゃんが担当だと思っていたから、少し悲しくなってしまった。

 そして時は過ぎ、田植え当日、おじいちゃんが来ればいいなと思って田んぼに向かった。すると田んぼにいたのは、何とおじいちゃん。ぼくは心の中で『ありがとう、じいちゃん』とささやき、田植えをはりきった。

 またまた時は過ぎ、いねかり当日になった。だが、おじいちゃんが来るかどうかは分からなかった。実は、おばあちゃんが入院してしまったからだ。不安な気持ちで田んぼに向かっている時、ふと前を見たら、やっぱりおじいちゃんがいた。毎日、毎日、自分のために、いや自分たちのためにこのいねかりの時間の準備をしてくれていたことに感しゃし、ぼくはがんばっていねをかった。いねは少し重たかったが、おじいちゃんやおばあちゃん、みんなのために運んだ。

 おじいちゃんとの生活そしていねかりが、ぼくの大切な思い出になった。そして、そんなおじいちゃんに伝えたいことがある。いつもわがままばっかり言っているのに、それを受け入れ、いつも見守ってくれる。そんなやさしくて、かっこいいヒーローみたいなおじいちゃんは他にはいない。だからこそ伝えたい。『じいちゃんいつもありがとう』と。