学校の様子

宮崎日日新聞”若い目”掲載令和5年11月2日

 2年生竹本かのんさんのエッセイが掲載されました。期末テストに向き合う自分を俯瞰して、感じたことを感性豊かに述べています。自分を大切にする気持ちが伝わります。私も彼女を褒めてあげたくなりました。

 題名 努力の跡現れた

 中学校で初めての期末テストを控えた頃の話である。私はとても緊張して必死に勉強していた。勉強に充てる時間が多く片付けの暇もない。当然のごとく部屋は目も当てられない状態になっていた。

 だが、テストが散々な結果に終わり自分の部屋を見た時、私にはなぜか汚い部屋がとても愛おしいものに見えた。自分のテスト期間中の努力が四畳半の小さな部屋に現れているように思えたのだ。

 テストの点数だけみれば、あまり感じられない私の努力が、案外身近なところに現れていた。部屋の汚さに、そのときの必死さを改めて感じ、そこまで頑張った自分を褒めてあげたくなった。

 結局、汚い部屋をそのままにしておくわけにはいかず、週末にしっかり片付けた。だが、達成感を感じるとともに少し寂しくもなった。小さなところに現れる自分の努力にその時の私は確かに救われたのだった。