学校の様子

宮崎日日新聞”若い目”掲載令和5年10月4日

先月に続き、2年生の岡野櫂志(かいと)さんのエッセイが掲載されました。

体育大会でも大活躍しました。雪をとおして本人が受け取る事実や感性が心を打ちます。

 題名 僕をはげます雪

 とても寒いある日、父から「転校しないか」という話が出た。「なんで?」と聞き返すと、引っ越して家から学校までの距離が遠いから、という理由だった。僕も毎日車で送迎してもらうのは申し訳なかったから、承諾した。

 転校が決まった時に転校する学校を知った。転校する三日前くらいに、クラスの皆に転校することを先生が伝えてくれた。

 僕はその時は、個室にいた。個室では、先生がパソコンで転校する学校について教えてくれた。

 そして最後の学校に行く日になった。この日の帰りの会に皆からメッセージカードをもらった。

 校内の駐車スペースで帰りの車を待っていたら、ゆらゆらと僕をはげますかのように雪が降り始めた。僕の生まれた日にも雪が降っていたことを、そのとき父から聞いた。

 車で家に帰り着いて、皆から貰ったメッセージカードの中身を見た。メッセージカードには思い出や皆からの言葉が書いてあった。これを見て、転校する学校でも頑張ろうと思った。