責任
同地区のライバル福島中とは、都城地区サマーリーグ前日に初めて新チームでの練習試合をしました。その時は2勝2敗だったのですが、勝った試合は辛勝、負けたセットは完敗と、明らかに内容では負けている状態でした。そこから8つの大会で対戦しました。
都城地区サマーリーグ交流大会(優勝:福島中)
榎原中 1(25-22,20-25,13-15)2 福島中
第10回南那珂地区中体連(優勝:榎原中)
榎原中 2(25-16,22-25,25-19)1 福島中
霧島盆地新人大会(優勝:福島中)
榎原中 1(20-25,25-15,5-15)2 福島中
ウインターリーグin都城2015(優勝:福島中)
榎原中 0(26-28, 22-25)2 福島中
第33回JA共催杯UMK中学校選抜バレーボール大会(優勝:福島中)
榎原中 1(25-15,16-25,23-25)2 福島中
第7回津曲勝利杯(優勝:福島中)
榎原中 1(25-18,22-25,23-25)2 福島中
第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会(優勝:福島中)
榎原中 1(23-25,29-27,21-25)2 福島中
第11回南那珂地区中学校総合体育大会(優勝:榎原中)
榎原中 2(25-18,25-17)0 福島中
大会では2勝6敗で、地区中体連以外はすべて敗れているという結果です。県大会や九州大会など直接対決がなかった大会でも、すべての大会で福島中のほうが上位でした。また、練習試合も含めると、53セット対戦し、24勝29敗でした。これらの結果からも、福島中のほうが榎原中よりも力は上だったと思います。
では、なぜ榎原中が最後の最後で勝つことができたのか。それは一言でいえば“負け続けてきたからこそ”ではないかと思います。“負け続けてきたからこそ”、必死で学ぼう(上手くなろう)と一生懸命練習に取り組むことができたし、“負け続けてきたからこそ”最後の試合でも一瞬たりとも油断しなかったのだと思います。
逆に福島中のほうは、“勝ち続けてきたからこそ”の自信が今までは大きな力となっていたものの、このような一発勝負のプレッシャーがかかる場面では、やはり追う立場よりも追われる立場のほうが苦しくなります。もし一度でも榎原中に敗れていれば、そのような気持ちも少しは楽になっていたのかもしれません。また、榎原中にはない“県チャンピオン”という肩書も、いつも通りの力、福島中らしさをあまり出せなかった大きな要因の1つではなかったのでしょうか。
おそらくもう一度やったら、榎原中が勝つ可能性は低いと思いますが、これまでで一番の内容を、一番の大舞台で出すことができたのは大いに賞賛に値することです。この大会に向けて、様々な練習試合や榎原合宿、会場での練習にモチベーションビデオなど、できることはすべてやってこの日を迎えました。その選手たちの学びと周囲も含めた完璧な準備が、選手たちの大きな自信となり、そして最高のパフォーマンスを生んでくれたのではないでしょうか。そしてその最高のパフォーマンスは、感謝の気持ちから生まれたのではないかと思います。
すべては学び
すべては準備
すべてに感謝
これまでの経験が何一つ欠けても、このような素晴らしい試合はできなかったはずです。福島中を破って県大会に出場する榎原中は、県チャンピオンにならなければならない責任があります。ありきたりな表現ではありますが、福島中、そして吾田中や北郷小中の気持ちも背負って、責任感をもって日々を過ごしてほしいと思います。