部活動

痛手

 先日の大会で負傷したゲームキャプテンの①ですが、検査の結果靱帯断裂でした。非常に残念で、チームとしては大きすぎる痛手ですが、本人はそれ以上に無念だと思います。なんとか中総体地区大会に万全の状態で挑めるように、少しでも早い回復を祈るばかりです。

 ①は、8名いる榎原中で、ただの8分の1の選手ではなく、精神面・技術面ともに榎原中の半分以上を占めており、チームにとっては最も欠かせない選手です。精神面では、なかなか気持ちを出せないチームの中で、闘志を燃やし、厳しい練習を楽しみ、苦しい時にチームを鼓舞することができます。技術面でも、スパイク・ブロック・レシーブ・サーブとすべての面でチームトップクラスの選手です。新チーム結成以来、①に頼りすぎるなということを何度言ったかわかりません。

 そんなすべての面でチームの柱である①がいなくなることは、とてもとても大きなマイナスです。しかし、逆に言えば、①がいるからこそ、周りの選手が①に頼ってしまい、その結果周りは伸びない、①は頑張りすぎるという状況だったのかもしれません。特に今年に入ってからは、3枚しかいないスパイカーのうち、エースである⑤の膝の状態が良くなく、もう一人は1年生で安定感に欠けることもあり、身体的にもかなりの負担がかかっていました。
 実際、先日の大会でも、①は十分自分の力を出し切っていたのですが、チームとしてはまったく力を出し切っていなかったので、花岡学園戦の第2セット前に叱咤したところ、100%の力を出し切っている①が、チームのために、他の選手のミスをカバーするために、100%以上の力を出そうとした結果、怪我をしてしまいました。技術的にも精神的にも①に頼りきっていたということを象徴していたプレーでした。これはもちろんこのようなチーム作りをしてしまった私の責任です。こういう結果になってしまった以上、今私達がしなければならないことは、①が戻ってきたときに、①に頼りすぎない、一人一人が自立したチームにすることです。

 ①がいないという厳しい状況ではありますが、月末には、九州大会に宮崎県代表として参加させていただきます。今の榎原中のプレーすることができる選手は7名になりましたが、現状のベストメンバーで戦える準備をするのみです。一致団結してピンチをチャンスに変えて、①が復帰した後、万全の態勢で地区大会に臨めるように何事にも本気で取り組みましょう。