平成28年度榎原中男子バレーボール部卒部生
先日卒業式が行われ、榎原中男子バレーボール部からは3名の生徒が新たな道への第一歩を踏み出しました。
この代の榎原中は、当初の予想を上回って、九州大会出場をはじめ、数々の大会で優秀な成績を収めることができました。秋・JA・夏の3大大会ではすべて3位に終わり、もう一歩!という感じもしますが、本当に死力を尽くしての結果だったと思います。
キャプテンのEは、入学当初はバレーボールはしないということを周囲にかたくなに言い張っていたのを、なんとか説得をして、期限ギリギリで入部をしました。決して器用な選手ではないものの、チーム事情からセッターも経験し、その真面目な性格で一生懸命練習に励み、技術面において大きく成長しチームの中心選手となりました。また、精神面においても、生徒会長や学習、そして部活動といろいろ悩んだ時期もありましたが、最終的にはチームキャプテンとして最後までチームを引っ張ってくれました。卒業式の答辞も立派に読み上げ、入学当初から大きく成長したと思います。
ゲームキャプテンのSは、まさにザ・不器用という感じで、最後まで彼の説明書を探していましたが、結局自分で作ることになりました。彼の良さを活かすためにいろいろと試行錯誤をしてきましたが、本当にバレーボールが大好きで、自分の苦手なことでも一生懸命取り組んできました。チームの攻撃の中心として、苦しい場面でのブロックやスパイクなど、最後まで攻め続けてくれました。地区大会での福島中戦での彼が決めた最後のライトスパイクは、一生忘れられないものになると思います。
副キャプテンのTは、入学当初はとても小さく、ボールに押されて何もできなかった状態から、一生懸命練習して技術を磨き、最後までチームのためにレシーブに徹してくれました。チームの守りの中心として、常に後ろからチームを落ち着かせ、レシーブでチームに攻める勇気を与えてくれました。また、その明るい笑顔でもチームの雰囲気を高めてくれました。勉強が決して得意な方ではありませんでしたが、一生懸命努力をした結果、英検3級に合格したことも忘れられない出来事です。
この1年間で行った試合は598セットで、415勝164敗でした。その中には、私が県選抜マネージャーのため不在だったり、エースがヒザを痛めてプレーできなかったり、キャプテンが靱帯を断裂したりと、少ない人数の中でぎりぎりの状態で1年間プレーしてきました。そんな中、1年間通してチームとして活躍することができたのは、やはり、この3名の人間性が素晴らしかったということにつきると思います。本当に厳しい状況はたくさんありましたが、最後までよく踏ん張ってくれました。
送別会でも、榎原中男子バレーボール部での活動を通して、バレーボールの楽しさや、勝つことの楽しさ、協力することの大切さなどたくさんのことを学んだと言ってくれました。決して楽な3年間ではなかったと思いますが、3名とも高校でもバレーボールを続け、トップを目指してこれまで以上に頑張ってくれることだと思います。
3名の3年生、3年間本当にお疲れ様でした。君たちとは本当に忘れられない思い出がたくさんできました。3名のこれからの輝かしい活躍を期待しています。本当にありがとう!