部活動

第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会②

 霧島盆地優勝大会2日目は、会場が変わり、高城総合体育館で行われました。榎原中の準決勝の相手は第1シードの都城地区1位姫城中で、その後の決勝戦も含めて、目標達成のためには絶対に負けられない試合でした。結果は以下の通りです。


 準決勝
 榎原中 2(16-25,25-17,25-20)1 姫城中
 
 決勝(準優勝)
 榎原中 1(23-25,28-26,21-25)2 福島中


 というわけで、県チャンピオンの壁は高く、またしても福島中に敗れ、最低目標すら達成できないという結果となりました。

 会場が変わり、準備も万全にできなかった中での姫城中戦は、またしても環境に適応できない、相手に合わせる榎原中の悪い癖がでました。土曜日の東方中戦や津曲杯の妻ヶ丘中戦や三股中戦と同じように、サーブは入らない、キャッチは入らない状況になりました。もう何度もこのような経験をしているのだから、もっと自分たちで考えてしっかりとした準備をしなければなりません。
 結局第1セットはこちらのミスで13点も相手に与えて敗れましたが、2セット目は再度集中し直し、ミスも4本とほぼ完璧な内容でした。そのまま第3セット序盤も15-6と相手を引き離したのですが、そこからミスが10本も出てしまい、終わってみれば辛勝と相変わらずなゲーム展開となりました。

 そして迎えた決勝戦。中体連地区大会のリハーサルとして、なんとしてでも勝っておきたい1戦です。しかし、先ほどの準決勝の終盤があまりにもひどかったため、危惧していたとおり、ずっと相手を追いかける展開となりました。福島中はレシーブが良く、スーパーエースが2枚いるチームなので、ラリーになるとすべてしのがれて切り替えされてしまいます。そこでカギとなるのは、サーブで攻められるか、レセプションで攻められるかということです。そのためには、自分たちがサーブで攻め、相手のサーブを少しでも押さえるために、常に先行して試合を進めることが重要となります。しかし、この日も相変わらず出だしで失敗し、常に追いかける展開、つまり相手のペースで試合が進んでいきました。
 あと一歩というところまではいくのですが、そこからギアを1段2段と上げることができる相手に対し、榎原中はあげるギアがなく、時には逆にギアを下げてしまって敗れてしまいます。この勝負所のギアは、3年生が入れなければなりません。常に追いかける展開では、勝負所で個人プレーでの連続失点を繰り返してしまいます。最後も、心と体の消耗が激しく、そこまでなんとか食らいついてきたにもかかわらず、あっさり5連続くらいサーブでやられて終わりました。その間3年生は満足にボールに触ること無く終わってしまいました。
 
 今大会の前日、私の尊敬する指導者の一人である、U先生の書いたブログの文章を選手たちには渡しました。その中で私が気づいてほしかったことは
力が上のチームに勝とうと思うならば、まずは、プレーに“魂”が宿らないと無理です。“魂”あるプレーが相手を動揺させ、ミスを誘うのです。」、「“失敗(負けて)して何かを学ぶ”ためには、その結果に至るまでの過程が大事である」という部分です。
 今回決勝で敗れた後に涙を流す選手は無く、やっぱり勝てなかったなぁという程度の表情にしか見えませんでした。負けたという結果自体は仕方が無いのですが、この程度の感情しか出てこない準備しかできていなかったということを私自身大きく反省しました。
 
 もうこの時期は、どんな負け方をするかを考えながら練習しなければなりません。練習の一本一本で、このプレーで終わっても悔いがないように、氣や魂を込めて取り組まなければなりません。逃げたりごまかしたり、気づかないふりをしたり、手を抜いたりするようでは絶対にチャンスはつかめません。

 リハーサルはとても残念な結果に終わりましたが、リハーサルはリハーサルです。終わりよければ全てよしといいますが、すべての経験は地区大会に生かすことで意味をなします。個人としてもチームとしても、だれにも負けない強い信念と覚悟、断固たる決意(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jov5r6560-133#_133)をもって日々過ごしてほしいと思います。

28-05-14-第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会(5-14・15).pdf