部活動

夏の準備開始

 JA杯も終わり、2月に入りました。この時期は学年末テストや入試前後ということもあって、あまり外に出ず、勝負の夏を見据えてじっくりチームの骨格を創り上げる時期にしています。そのため、練習も基本的な内容と筋力アップを目的としたメニューにしています。
 チーム結成当初の夏にひたすら基本の形を作っていたのですが、5か月もするとその形が崩れてきています。その理由としては、練習最初の一番大切な基本練習が雑になってきていることと、様々な試合を経験する中で、形にこだわらず、目の前の一本をとりあえず上げる、決めると言った場面が多くあったことが原因にあると考えています。その結果、一応レシーブは上がっている、スパイクは決まっているものの、形が崩れており、今は良くても、高さやパワーがついてくる夏には決して通用しない状態になってしまいます。その形をもう一度作り上げるために、この2月は基本の形とその形をするために必要な筋力を徹底して鍛えなければなりません。
 そのために、今までは自主練の中で行っていた筋力トレーニングを、部活動の時間内で行うようにしました。筋トレは正しいフォームで行わなければ効果はありません。実際トレーニングをさせたところ、まったくできていない選手がほとんどでした。ボールを扱う技術ももちろん大事ですが、こういった自分の体を扱う技術も同じくらい大切です。 また、このトレーニングにはけが防止の意味も含まれています。
 この時期になると、これまでの疲労の蓄積や寒さのために、ベストコンディションを保てない選手が出てきます。ボールを使った練習がメインになると、どうしても無理をしてしまいます。そこで、ボールを使った練習をなるべくシンプルに短くすることで集中力を高めるとともに、余った時間でじっくりとそれぞれに合わせたトレーニングをするようにしました。
 これらのトレーニング内容について、専門ではない私はとても苦労していたのですが、とにかく筋力トレーニングや体幹トレーニング、そしてストレッチについて調べました。時間や道具の制約、バレーボールに適しているかどうかなど、考え始めたら切りがありませんでした。そして、何冊もの本やインターネットで調べた情報を元に、できるだけ効率よくバレーボールに必要な筋力を鍛えるためのメニューを組んだつもりです。
 しかし、実際にトレーニングをするのは選手たちです。基本練習もトレーニングも、ただやるだけではほとんど効果がなく、逆にマイナスになることすらあります。いかに意識してトレーニングや基本練習に取り組むことができるか。それは、勝負の夏に自分たちがどんなバレーをしているのかというこ
とです。夏に悔いを残さず全力を出し切ることができるように、いまから先を見据えてしっかりと取り組み、地区大会までにしっかりとした体と基本的な技術を身につけつことができるように、それぞれが意識してトレーニングに励んでほしいと思います。