部活動

第11回南那珂地区中学校秋季体育大会

 明日から10月に入り、今年度も本日で半分が過ぎましたが、先週末、第11回南那珂地区中学校秋季体育大会が行われました。男子は4チームの参加だったので、2日間に分けて総当たりで試合が行われました。結果は以下の通りです。

1勝2敗(3位)
榎原中 2(25-12,25-8)0 北郷小中
榎原中 1(25-19,17-25,18-25)2 吾田中
榎原中 0(23-25,20-25)2 福島中

 というわけで、残念ながら3位となり、県大会出場権を逃すという、とても残念な結果となってしまいました。

 この代の南那珂地区は、2年生が小学校時代に全国3位だった福島中はもちろんのこと、去年からレギュラーだった2年生に、県1位の1年生エースとセッターが加入した吾田中も県トップレベルの力があり、非常にレベルの高い激戦区になっています。そんな厳しい地区大会でしたが、榎原中はもちろん優勝を目指して強い気持ちで大会に臨みました。

 初戦の北郷小中戦を勝利し、まずは県大会出場をかけての吾田中戦に集中していましたが、優勝候補の福島中が吾田中にストレートで敗れるという波乱?がおきました。福島中はエースを欠いていたこともありますが、吾田中の雰囲気が良く、勢いに飲まれる形の試合となりました。そんなわけで、榎原中は、福島中を倒し、勝てば県大会出場と優勝がほぼ決まるというとても勢いのある吾田中との試合を迎えました。
 第1セットは、しっかりとプラン通りに試合を進めることができ、危なげなくセットを奪うことができたのですが、2セット初めは追いかける展開となりました。中盤まで我慢しながらのゲーム展開の中、セッターの負傷というアクシデントが発生し、そのまま第2セットを落としました。第3セットはセッターのブロックとジャンプトス、ジャンプフローターをあきらめ、なんとか食らいついたものの、吾田中の勢いを止めることはできずに敗れました。
 これで目標であった優勝はほとんど無理な状況になったのですが、なんとか気持ちを切り替えて、翌日の福島中に勝利し、最低目標であった県大会出場権を取ることに集中しました。そしてセッターも回復して迎えた福島中戦では、会場一の素晴らしい応援を背に、序盤有利に試合を進めていたのですが、昨日は出場できなかったエースが意地と気合いで交代で出場し、最後まで粘りのバレーで食らいつきましたが、最後は力で押し切られ、第1セットを失いました。第2セットも両エースを中心に打ち込んでくる相手に対して、なんとか離されないように全員バレーで対抗しましたが、最後はミスが重なりストレートで敗れ、県大会出場はなりませんでした。技術的な面はもちろんですが、絶対に相手を倒すんだという気迫や気合い、覚悟が福島中の方が勝っていました。

 今大会では、1枚しかスパイカーがいない中で、その他のスパイカーも織り交ぜながら、相手の攻撃に食らいつく粘りのバレーをすることはある程度できました。しかし、サーブミスやチャンスボールミスなどの基本的な部分が勝負所で頻発し、苦労して点を取ったのにもかかわらず、簡単に点を上げていた部分が勝負を分けました。平均身長が160cmに満たない榎原中は、チーム結成当初に、同じく世界に比べて身長が劣る全日本女子バレー監督の真鍋監督が掲げていた4つの世界一を参考に、①サーブ県ナンバーワン②サーブレシーブ県ナンバーワン③ディグ県ナンバーワン④ミスの少なさ県ナンバーワンに加えて、⑤声と表情ナンバーワンを目標に頑張ってきました。しかし、今回の大会では、このほぼすべての面で他チームに劣っていたということだと思います。今回の結果がチームにとって最終的にプラスであったと胸を張って言えるように一日一日を大切に、人間力を高めていってくれることを期待しています。

 これで県大会には参加をすることができませんが、逆にじっくりとチーム作りをすることができます。この敗戦という結果について、自分たちには何が足りなかったのか、これから何をすれば良いのか、そして何を自分たちに与えてくれたのか、その意味を考えながら日々の生活を過ごさなければなりません。優勝した吾田中と福島中の皆さんには、昨年実現することのできなかった南那珂地区同士での決勝戦を期待しています。