部活動

課題

 地区大会終了後の週末は、土曜日は小林西高校での練習会に参加させていただき、日曜日はその内容をもとに榎原で練習を行いました。

 小林西高校では、たくさんの高校生に基本からみっちり指導していただき、要所要所で入るO監督の言葉も、的確でわかりやすく、中学生にとってはもとより、私たち指導者にとっても非常に貴重な経験となりました。中学生ではごまかしがきくことでも、高校生レベルになるとその1プレーが致命傷になります。その1本1本に対するこだわりや執念は、すべて日頃の練習に現れているので、もう一段階成長するための大きなきっかけになったのではないでしょうか。
 午後からは高校生と練習試合をさせていただいたのですが、ここでもたくさんの課題に気づかせて頂きました。第1セットは、12-12まで競っていたのですが、そこから終わってみれば15-25でした。競っているときは集中力が続くのですが、少しミスが出始めると、とたんに相手が高校生という部分で逃げに入り、相手のサーブでほとんどバレーをさせてもらえませんでした。
 第2セットはさらにひどく、せっかく宮崎西中のI先生にいろいろとアドバイスを頂こうと思いましたが、話をすることが何もない、一方的な試合展開となってしまいました。その後、榎原中のために、技術面での課題はもちろんですが、“榎原中らしい元気さがない”という、一番大切で、基本的なことを伝えていただきおっしゃってくれました。ある意味、一番状態が悪い試合を見ていただいたことで、榎原中にもっとも大切なことがあらためて浮き彫りになりました。
 その後の2セットはまあまあの内容でしたが、結局自分たちの形を作ることができれば、高校生相手でも十分通用するということと、自分たちの形が作れない場合は本当にどうしようもない状態になることをあらためて実感しました。この自分たちの形が作れなくてもなんとか踏ん張って、我慢して、粘ってゲームを作るという気持ちと技術がまったく足りず、自分たちの目標設定の甘さがこの日の大きな課題となりました。

 翌日は、前日に浮き彫りとなった課題の修正練習を行いました。一日でどうこうなる内容ではないのですが、しっかりと意識をして日々練習することができれば、あと1ヶ月後にはある程度形になるはずです。技術的なことは練習でなんとかできますが、気持ちの部分では、実際にコートに立つ選手たち次第です。もう一度地区大会の時のような気持ちを奮い立たせて日々の生活を過ごしてほしいと思います。

 今週は実力テストと期末テスト前部活動停止で、ほとんど練習をすることができません。それぞれがこの時期をどう過ごすか、自分たちの設定した目標をどれだけ本気で具体的に意識し行動することができるか。この小林西高校で学んだことを生かして、さらなるレベルアップをしてくれることを期待しています。