部活動

根心

 2月も今日で終わり、明日からいよいよ3月に突入します。1月末から取り組んできた“技”と“体”の基本練習も、先日の週末で一応終了し、 今月は再度“心”を高めて行くような練習メニューにしていきます。タイトルの“根心”とは、心の底、本心、本音という意味の私が作った造語です。渾身の力を出して、心の根っこからバレーに打ち込んでほしいという思いを込めています。

 言うまでも無く、すべての“技”や“体”を使うのは“心”です。その心の中には、“プレッシャーに負けない心”や、“逃げずに攻める心”、“冷静に状況を判断する心”、“最後まであきらめない心”、“最後まで気を抜かずに集中する心”、“他の人のことを思いやる心”、“自分を犠牲にする心”などたくさんあります。その中でも特に大事にしたい心が、“バレーボールを楽しむ心”です。

“根心”からバレーボールを楽しむということは、つらい練習やきつい練習、単調な練習や自主トレーニング、厳しいプレッシャーや苦手なことなどのすべてを“バレーボールのために楽しむ心をもっている”ということです。この“楽しむ心”が根っこにあれば、すべてのことに対して、受け身ではなく前向きに取り組むことができ、自然とバレーボールの技術はもちろんのこと、人間力も高まっていくはずです。

 具体的には、基礎基本と平行して、その基礎基本を使った様々な種類の練習や、ゲーム形式の練習を中心に練習を組み立てていこうとしています。そういった、いつもとは違った練習やゲームの中で、いかに基礎基本を意識できるか、そしてバレーボールを楽しむことができるかをテーマにやっていきたいと思います。このやるべきことをしっかりとやることと、楽しむことの両立をきちんとすることは難しいことだとは思いますが、このバランスが実際の試合の中で大切になってきます。まだまだ信用できない生徒もいますが、こちらがやらせるのではなく、あえて信じてまかせることで、8名全員の成長を期待したいところです。


 3月といえば別れの季節です。このチームは夏の中総体まで続きますが、私は今年榎原中5年目となり、異動対象者ですので、この3月が一つの区切りとなります。つまり、どのような状況になっても、しっかりと自分たちで自立して目標に向かって取り組むことができるようにしておかなければなりません。
 “夢追う者に奇跡あり。”これは前任の顧問であるK先生が榎原中に残している言葉です。夢を追わなければ、夢は叶いませんし、奇跡は起きません。自分を信じて、仲間を信じて、すべてのことに前向きに取り組み、絶対にあきらめない心をもって毎日を過ごしてほしいと思います。