部活動

自信

 中総体地区大会を1週間後に控えた先週末は、土曜日が高原中と、日曜日が本郷中・本庄中との練習試合でした。最後の調整は、この一年間とても御世話になった高原中と本郷中と一緒にやりたいという気持ちから、無理を言ってお願いし、その後本庄中から連絡をもらったという形です。両日通して、榎原中は、もちろん課題もありましたが、ほぼ完璧な内容で、地区大会に向けて万全の調整をすることができた2日間となりました。本当にありがとうございました。

 土曜日は午前中が試合形式、午後は合同練習で行いましたが、特に午後からの練習は、両チームでペアを組み、コミュニケーションをとりながらの練習を行うことができ、お互いにとてもいい刺激になったのではないでしょうか。その後のフォーメーション練習も、自分のチームだけではできない練習だったので、両チームともぜひこの練習の成果を地区大会で発揮し、今度は県大会に向けてまた一緒に練習をさせていただきたいと思います。

 日曜日は3チームで練習試合を行いましたが、それぞれカラーが違うチームだったので、とてもいい練習になりました。本郷中はテーマをもって試合に臨んでおり、午前中はうまく合わない部分があったものの、午後からはしっかりと自分たちの形が作れていました。本庄中とは3連敗した正月合宿以来でしたが、相変わらず訓練されているとてもいいチームでした。本庄中は榎原中と似た状況で、まずは県大会出場を勝ち取るために全力を尽くしているところだと思うので、お互いに良い報告ができることを願っています。

 そして決戦が数日後にせまった現在、もうできることは限られているので、どうすれば自分たちのもっている力を出すことができるか、つまり、どれだけ集中できるかをテーマに練習をしています。そして、バレーボールの中で、最も集中力を必要とするのが、サーブとレセプションだと思います。それは、プレーする前に準備をする(考える)時間が多くあるからです。
  この中のレセプションでの集中について考えてみると、

 ①相手のサーバーについて…サーバーの心理状態、これまで打ってきた得意なコース、目線や身体の向き、トスの上がり方など
 ②自分のチームについて…レセプションフォーメーション、セッターの位置、スパイカーの攻撃など
 ③相手チームについて…ブロックの位置、レシーバーの位置、切り返しからの攻撃など
 ④自分について…心理状態、できることの確認、できなかった場合の対処など
 ⑤その他…点数やセットカウントなどの状況、照明などの環境など

 ざっとこのようなことが判断材料として考えられ、そしてその中でベストだというプレーを決断することで、その1プレーに集中して取り組むことができるのだと思います。
 こうやって見てみると、やることがたくさんあって大変なようにも思えますが、このようなことは、点を取るために、勝つためにどうすればよいかを考えれば自然とできることです。決断が遅かったり、何も考えずいつも通りやったり、目の前のことに行き当たりばったりな対応をしたりしてしまうと、すべてが後手後手に回ってしまいます。
 このようなプレーが、福島中や佐土原中、そして昨年の三股中などは当たり前にできています。これらのチームに共通することは、圧倒的な技術や豊富な経験を背景とした自信(余裕)があるということです。榎原中にはこれらのチームのような圧倒的な技術や豊富な経験はありませんが、信念をもって、どこにも負けない準備をしてきた自信があります。

 先日、来る地区大会に向けて、3年生全員が気合いの入った髪型にしてきました。すべてを自分たちの目標に捧げ、目の前のことだけに集中する、そんな意気込みが感じられ、これまでの彼らとは違う、断固たる決意を感じることができました。

 すべては学び 
 すべては準備
 すべてに感謝

 あと3日間、今の最高の状況をさらにレベルアップさせて、大会に臨みたいと思います。