部活動

基礎・基本の夏

 夏休みも後半にさしかかり、今週末には新チームになって初めての大会を控えています。しかし榎原中新チームは、まだローテーションすら定まっていない状態です。

 榎原中バレー部では、夏休み中は基礎練習と体力トレーニングが練習のほとんどです。ポジションや学年等にこだわらず、全員がすべてのメニューをこなしています。基礎練習は10本ずつが1セットで、アンダーハンドパスとオーバーハンドパスがそれぞれ13種類、サーブキャッチが4種類、ディグが6種類の全部で230本を正しいフォームを確認しながら行います。また、練習の最後に体力トレーニングとして6種類のメニューを行い、毎日記録用紙に記録をしています。

 私としては、時間に余裕があるこの時期に、しっかりとした基礎的・基本的な技術と体力を身につけてほしいと思い、このようなメニューを組んでいます。しかし、この夏休みには、練習時間をしっかりと確保することができるというプラスの部分と、指導者がなかなか練習に付けないというマイナスの部分があります。正しいフォームや体力を身につけるためには絶好の機会ではありますが、いくらでも適当にやったり手を抜いたりしてさぼることもできるということです。

 特に基本のフォーム作りについては、これまであまり矯正できていなかった部分をこの機会に正しておかなければなりません。わたしはよく、「間違った漢字を何万回書いて練習しても、それは学習したことにはならず、むしろマイナスになってしまう」と言っています。バレーボールでも同じです。間違ったフォームを練習すればするほど、間違った形がうまくなっていき、結果としてどんどん下手になっていきます

 だから、この時期に必要なことは、昨年同じようなことを経験している2年生が中心となって正しい形や意識を1年生にしっかりと伝えることです。2年生が1年生に練習の意味をしっかりと理解させ、良い練習を作り上げる雰囲気を高めていくことができれば、この夏休みで飛躍的に力が上がることだと思います。

 何事も、努力の成果はすぐには現れず、3ヶ月後に出てくるとよく言われます。ということは、今やっていることの成果が現れるのは秋の中体連県大会です。目標を達成するために、まずは目的をしっかりと意識し、目の前のことに真摯に向き合ってほしいと思います。