部活動

第10回南那珂地区中学校秋季体育大会

昨日、南那珂地区は他地区に先駆けて中体連地区大会が行われました。結果は以下の通りです。

 榎原中 2(25-16,22-25,25-19)1 福島中

 榎原中 2(25-17,25-5)0 吾田中

 榎原中 2(25-9,25-6)0 北郷小・福島中


 というわけで、なんとか優勝することができました。ハードなシルバーウィークの疲れもとれておらず、大会前日も私が県選抜チーム帯同のため練習につけないという状況の中で、最低限の結果は残すことができたと思います。


 南那珂地区は秋の県大会には2校出場で榎原中と2位の福島中が出場しますが、今のままだと、夏の県大会には1校しか出場することができません。福島中は、レシーブの上手な2年生と、全国3位の
1年生がうまく混ざり合ってきています。1年生の双子の両エースに至っては、現時点でも県トップクラスの力をもっています。セッターもとても上手で、これからどんどん伸びていくことが予想されます。もしかしたら、両校が県大会の決勝で対戦し、夏の県大会にはそのうちの1校しか出場できないという状況になっているかもしれません。

その福島中との一戦では、1セット目はサーブで攻めて終始優位に試合を展開することができました。にもかかわらず、2セット目はもう後がない相手の気迫に押されてしまい、5-3から8連続失点で5-11となりました。その間はとにかく弱気で、お見合いやジャッジミス、たまに上がってもスパイクミスなど、質の低い個人プレーのオンパレードでした。早くもタイムを使いきり、自分たちでなんとか雰囲気を作るように伝えました。その後、今度はこちらの7連続得点から14-14で追いつきましたが、そこから4本のスパイクミスが重なり、挙句の果てには、最後の1点を④が必死につないだ打ちこめるハイセットをチャンスボールで返し、相手エースに切り替えされて敗れました3枚しかいないスパイカーがセッターとの呼吸を合わせてしっかりとスパイクを打ちこまないと、レベルの高いチームにはすべてレシーブされてしまい、最終的にはこちらのミスでそのラリーを取られてしまいます。残ったのは疲労と弱気だけで、そんなプレーを続けてしまえば、集中力が切れるのも時間の問題だというわけです。
 そんなわけで、大事な大会中ではありましたが、レシーバーやセッターが、点を取ってもらうために一生懸命つないだボールに対して、自分がミスを恐れて逃げてしまうという行為が一体どれだけのマイナスエネルギーを発するのかということを伝えました。すると第3セットの最初のプレーで、その④に少し難しいハイセットが上がってきました。直前に強く叱咤激励を受けた④は、逃げずにしっかりと打ち込みました。そのスパイク自体は決まりませんでしたが、切り替えしのスパイクを①がブロックして大事な1点目を素晴らしい形で取ることができました。試合自体は中盤まで気の抜けない展開でしたが、このワンプレーでこのセットは自分たちのバレーができるだろうと確信しました。結局終盤で抜け出したのですが、20点以降に5本もミスをするなど、集中力の欠如は相変わらずでした。このような結果オーライの試合をしているようでは、厳しいトーナメントは決して勝ちあがることはできません


 そしてこのような試合展開になってしまった原因が、日常生活にあったということを忘れてはいけません。大会直前にも関わらず、朝の奉仕活動に遅れて行ったり、教室でさぼっていたり、さらには大会当日の朝練に遅刻したりと、特に1年生はまったく緊張感がない状態で大会に臨んでしまいました。1年生が1年生のままの気持ちでいる限り、このチームは強くはなれないと思います。そして、それをしっかりと育てるのが、2年生の役割です。優しいだけでは何も変わりません。人に厳しくできるくらい自分に厳しくできるように、日々の生活をしっかりと過ごすことが大切です。


 最後に、当日の応援はとても勇気をもらいました。チームがこのような状態でも優勝することができたのは、大きな声援が後押ししてくれたからだと思います。本部席でも、協会の方々に“榎原の応援は反則やが!”と言われるほど、他校の応援団を圧倒しており、改めて地域の力を感じました。この声援に恥じないようなプレーをすることは選手たちの義務でもあり責任でもあります。一生懸命やるのは当たり前です。その中で、さらなるプラスアルファを求めて日々成長してほしいと思います。