都城学校教育ビジョンでは、「すぐれた知性をもち心豊かでたくましい、ふるさと都城を愛する人間力あふれた児童生徒の育成」を目標にしています。この中に、聞き慣れない単語「人間力」があります。都城市では、この「人間力」を「社会と世界に関心をもち、人生をよりよく生きようとする力」と定義しています。
この「人間力」の育成に向けて、生徒に3つのことをお願いしました。
1つ目は「心をこめて挨拶をする」ということです。4月はじめの転入教職員着任式で、池田市長が社会人として大切なことの一つに挨拶を挙げられたそうです。時代や立場が変わっても、人の在り方としての基本である挨拶の大切さは変わらないということです。コミュニケーションの基本となる挨拶が自分からできるように身に付けてほしいと思います。
2つ目は「思いやりと感謝の心をもつ」ということです。自分の権利を主張することは大切ですが、人にも同じように大切な権利があることに気付く、いわゆる人権感覚はこれから特に重要です。思いやりの心は、人から信頼される豊かな人間性につながります。ICTの発達した現在、顔を見ることのない、SNSやLINEでのトラブルの報告が絶えません。送る文章の中に思いやりの心が失われたり、身勝手な受け取り方をしたり、機械が人と人との関係を壊す基となるのは不幸なことです。温かい、思いやりの心を育ててほしいと思います。また、家族や親戚の方、先生、友だち、地域の方など、支えてくださっている方への感謝の心を決して忘れてはなりません。「ありがとうございます」という言葉がいつも自然に出てくる人であってほしいと思います。
3つ目は「学ぶ姿勢を身に付ける」ということです。一人一人が自分の能力や適性を高め、より実力を向上させるため、進んで学び、努力する姿勢をもってほしいと思います。現代は、生涯学習社会といわれ、大人も常に学び続けます。様々な学びを通して自分を成長させ、人の役に立ち、社会に貢献することの喜びを感じる人になってほしいと思います。
保護者の皆様へ
中学時代は心と身体の変化が大きな時期です。親からの精神的自立を目指してもがき苦しむ時期でもあります。時には温かく、時には厳しく接することも必要です。どうか、ご家庭におきましては、親子の語り合い、団らんを通して、世の中を自力で生き抜く、前向きな姿勢への助言をお願いいたします。中学校での最終的な目標は、子どもを自立させることとご理解ください。
今日、教育を取り巻くさまざまな問題がありますが、私どもも、学校と地域、家庭が緊密な連携を保ち、力を合わせて子どもの健全育成のために努力したいと願っていますので、保護者の皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
都城市立五十市中学校
校 長 川島 正寛
宮崎県 都城市立五十市中学校
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行事予定欄に、月行事(12月分)を掲載しています。
ご覧ください。
五十市地区共同学校事務室のページに、中学校卒業後の就学支援情報について更新しました。ぜひご覧ください。