10/3 小林市戦没者追悼式
10月3日に小林市戦没者追悼式が行われました。
その中で、「平和への思いをテーマとする作文コンクール」で優秀賞を獲得した、2年の下り藤詩乃さんが、作文の朗読を行うとともに表彰を受けました。
「身近なこととして」
『この夏 映画を見た 木の上の軍隊という作品だ。木の上の軍隊は実話をもとにしている。
この主人公の娘さんが母と知り合いで誘われたのがきっかけだった。
映画を見た後、「私たちは幸せだ」と改めて思った。
私たちと同い年で、しかも同じ小林の人たちが命をかけて国を守るために戦ったのだ。
仲間が死んで援軍を待つために、木の上で約2年間過ごしていたと耳にした時は、私には真似できないと思ったし、生き延びようとする力に感動した。
私は小学6年生の時、修学旅行で平和学習をした。
鹿児島の知覧には三角兵舎や、当時の実際の映像、戦争に行った人たちの手紙があった。
特に印象に残っているのは戦争を体験した方の話だった。
話を聞いていて 涙がこぼれ落ちた。
この時も他人事ではなく、自分と近い年の学生が、勉強もできず命を落としたことに心が痛んだ。
しかし、今回の映画は主人公が小林の人ということもあり、さらに身近なこととして感じられた。
そこから、こういう思いが生まれた。
「命を奪う戦争はしてはいけない」と。
たくさんの死者がでるごとに、なぜ関係のない人達を巻き込むのか。人々を悲しませる戦争に何の意味があるのか。
日本でも原子爆弾が使われ、多くの犠牲者が出たのに、なぜ世界は今も核兵器を所持しているのか。
私は絶対に人々を悲しませる戦争を、これから先も絶対にしてはいけないと思う。
今、世界中で まだ戦争は起きている。
遠い国から日本に避難してきた人もいる。
話し合いで解決すればいいと思うだけでは平和の実現には向かわない。
自分たちでできることは何だろう。
それは戦争の残酷さや悲惨さを次の世代に伝えていくことだ。
今回見た映画のことを友達にも話して、戦争で体験した人が近くにいたことを、戦争の悲しみと生きることの幸せを伝えてみよう。
私たちが身近なこととして考えていこう。』
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