日誌

実物

一日に1回は授業の見学をするようにしています。

今日は、2年生の理科を少し見学させてもらいました。

ちょうど、塩化銅の電気分解の実験中でした。

青い透明な水溶液に、炭素棒の電極を入れ、電源装置につないで電流を流します。

生徒達は興味津々で見ています。泡が出ていることに気づき、片方の極は茶色くなっているという声が上がります。

先生が、茶色いのは何でしょうかと問いましたが、迷っているのかすぐに答えません。

先生が「溶けている物質名を・・・」というと、生徒から「銅」という答えが返ってきました。

「プールの匂いがする」という生徒もいます。

実験の様子を目を輝かせながら確かめている生徒達の様子がとても印象的でした。実物を使った実験はそれだけで説得力があります。

今は、実験をしなくても動画でも確認することはできます。動画では、肉眼では不可能なくらい拡大したり、スローモーションやタイムラプスなどで速度を変えられたり、何度も繰り返し見ることができるなどの利点もあるので動画は動画の良さがあります。

しかし、匂いはわかりません。

実物の良さにはかないませんが、動画も、実際の実験と組み合わせ、動画にしかない利点を生かして学びを補完することにつなげられれは、その動画は実物ではありませんが、実物と変わりない価値があると思います。

難しい部分もありますが、生徒達には、まずはできるだけ実物に触れさせて欲しいと思っています。