学校の様子

笑う 2学期開始

 いよいよ2学期が始まりました!休み中は大きな事故も無く元気な声が学校に帰ってきました。
 本日、始業式で、2学期の抱負を述べた生徒会役員の作文を紹介します。
 
       
  
        
  「団結の二学期」
 
 
 
 
 今日から二学期がスタートします。皆さんの二学期の抱負は何ですか。私は生徒会執行部の一員として一学期の反省をふまえ、次の二つのことを抱負として考えてみました。
 一つ目は時間意識の徹底です。皆さんも知っている通り、生徒総会で「集団を優先して考え、常に時間を意識して行動する」ことを全校で決めました。皆さん、振り返ってみてください。一学期に時間を意識して行動していたでしょうか。学年によっては守れているところもあれば、守られていないところもあったようです。中には呼びかけをしても聞いてくれなかったり、給食前に着席していなかったり、授業前に先生が来られてから着席したりするなど、全校生徒で、「集団を優先して時間を守って行動」できていない現状があります。
 そこで、この二学期は二分前着席に力を入れていきましょう。学校は集団で行動する場所です。全員で協力すれば学級がまとまります。そして、学年がまとまります。最終的には学校もまとまります。各学級でそれぞれの学級三役や学習委員会が呼びかけをしていると思います。呼びかけだけで終わらず、皆さんはその呼びかけに応じてください。そして、二分前着席が全てのクラスで徹底されるよう当事者意識をもって行動しましょう。みんなで団結し、二分前着席に取り組み、けじめのある二学期にしていきましょう。
 二つ目は学校行事を通してみんなで助け合うことです。二学期は一年間の中で大きな行事である体育大会と緑風祭があります。九月に行われる体育大会では、皆さんの力を大いに発揮してください。応援や学級対抗リレーはもちろんのこと、学年の壁を越えてテントの準備や運動場の整備、そして全体練習の集団行動などにも力を貸してください。
 十月の緑風祭に向けては、各学級の合唱の練習に一生懸命励んでください。感動を呼ぶ合唱の響きを楽しみにしています。
 体育大会と緑風祭は同時に練習が始まります。特定の人だけでなく、みなさんの協力でこの二つの行事を成功させたいと考えています。みんなで力を合わせて団結して、充実した二学期にしていきましょう。
 
 
 同じく始業式で発表された、日向市の平和交流事業に参加した生徒の作文をご紹介します。
 
      
    「私たちが果たすべき使命」
 
 今では、基地問題をかかえながらも明るく元気な印象が強い沖縄県ですが、その背景には想像をはるかに超えた「戦争」がありました。私は三日間でそのことを改めて感じさせられました。
 一日目は宜野湾市を訪問し、美術館で沖縄戦について学び、またその屋上で普天間基地について学習しました。美術館に沖縄戦を描いた一枚の絵がありました。その絵の中の人々には目が描かれてなく、親子で首を絞め合って一緒に死のうとしている様子、子どもをかかえて死んでいる母親など、私が知っていたことを上回る残酷なものばかりで言葉がでてきませんでした。基地問題はどこか人事のように考えている人がいると思います。また、話を聞いているうちに、同じ日本人として深く考えて行くべきだと思いました。
 二日目は、南風原町を訪問し、南風原町の中学生との交流、そして実際のものではありませんが、再現された壕に入り当時の話を聞きました。特に印象に残っているのは、敵に見つからないように、泣き止まない赤ちゃんはお母さんが首の骨を折って殺していたということです。また、病気やケガなどで動けなくなった人たちに、青酸カリを入れたミルクを飲ませて殺していたことです。それはアメリカ兵に情報がもれないように口封じをするためだったらしく、秘密に行われてそうです。このように敵からだけでなく味方である日本人に殺されてしまうことも少なくなかったそうです。それから、ひめゆり部隊という私たちと同じくらいの年の女の子たちが病人の手当、麻酔無しの手術の助手、遺体運びなどの仕事をしていたと聞きました。兵隊だけでなく、民間人も同じように戦っていたのだと変わりないと思います。そう思うぐらい辛く悲しい過去だなと感じました。
 三日目は、浦添市を訪問し中学生との交流、疎開体験者から話を聞くことができました。宮崎に疎開していた話を聞くと、嬉しいことも悲しいこともあったそうですが、今となれば嬉しいことのほうを覚えているとおっしゃいました。また、疎開するための子どもたちが乗っていた「対馬丸」の記念館に行きました。「対馬丸」は途中、米軍によって撃沈され、多くの命が奪われました。そこでも命の尊さ、平和について、もう一度考えさせられました。
 近い将来、戦争を体験した「戦争を知る世代」から戦争を体験していない「戦争を知らない世代」へと変わっていきます。ずっと語り継がれてきた戦争を忘れず、二度と戦争を起こさせないためにも、次の代へ私たちが語り継いでいくこと。それが、私たちの果たすべき使命であり、平和につながる第一歩なのではないでしょうか。