会長あいさつ

 これからを生きる子どもたちには、予測が困難な時代を、他者と協働しながら、しなやかに生き抜いていく力が求められています。絶え間ない技術革新や生産年齢人口の減少、グローバル化の進展により社会構造や雇用環境は加速度的に変化しており、地域生活や職場環境の中で外国人と隣り合う状況は現在でも多くの場面でみられるようになりました。そのような中で、外国語教育は一層意義のあるものとして位置づけされ、小学校高学年では英語科が必修になり、小・中・高の連携もより一層求められています。

 

 本研究会は、正式名称を「宮崎県中学校教育研究会英語部会」と称し、「県中英研」の通称で県内全ての中学校英語教師の皆さんと密接な連携を図りながら、そして、小学校や高等学校との連携も築きながら運営しております。その歴史は半世紀を超え、当時の役員の方々の「本県生徒の英語力向上のために」という情熱を脈々と引き継ぎながら現在に至っております。常任理事の業務は時間外のものも多いのですが、和気あいあいとした雰囲気の中で尽力いただいており、働き方改革が叫ばれる中で頭の下がる思いです。これも全県下の英語教師の方々の温かいご支援があってのことです。改めましてお礼申し上げます。

 

 本年度も研究主題「主体的に英語で伝え合う生徒の育成」のもと、多くの事業を展開して参ります。どれも本県の中学生の英語力向上につながるよう改善を加えながらのものでありますので、各種事業への引き続きのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。また、今年度も県中学校英語暗唱・弁論大会が実施されます。各支部で予選会を行っていただきますが、エントリー生徒のみならず、各校の生徒たちにも刺激を与え、英語学習への興味・関心を喚起する取り組みでもございますので、ご協力をお願いいたします。また、本県の代表者が、高円宮杯である全国大会で輝かしい成績を収めてくれることも期待したいところです。過去には本県代表として全国大会に出場した生徒が、その大会運営に感銘を受け東京の大学に進学し、学生スタッフとして運営に携わった例もございます。その生徒は現在、キー局のアナウンサーとして活躍しています。私たちの日々の取組が、子供たちが大きな自己実現の花を咲かせるきっかけとなることも多々ございます。そのような成長を信じ、共に英語教育に取り組んでいきましょう。

 

 今後とも本研究会へのご協力をお願いいたします。

 

                                                   令和6年5月

                                                   宮崎県中学校教育研究会 英語部会長

                                         宮崎県宮崎市立ひなた中学校 校長 渡会 洋一