2015年11月の記事一覧

春に向けて

 今日の3時間目、1・2年生が各学年の学級園に苗を植えていました。リビングストンデイジーという花で、春には可愛い花が咲くそうです。スコップで穴を掘り、苗の根っこをほぐして真っ直ぐ植えます。担任の先生が近くにいなくても、2年生がリーダーシップをとって進めていました。6年生が卒業する時には、学校を花いっぱいにして祝福したいという思いがあるそうです。
 一生懸命植えていると色々な発見があるようで、土を掘り返すとサツマイモがでてきたり、アナグマが花を掘り返している痕跡を見つけたりしていました。

 春に咲く花々に、1・2年生と担任の先生の思いが込められていることを6年生が知ったら、とても喜ぶことでしょう。それまで、水やりや草取り、たまには声をかけてあげて、大切に育ててくださいね。


【1・2年生のペアで作業しました】【早く終わったペアが手伝いにきました】


【右側にあるのがサツマイモ、「焼き芋にするとよさそうやね」と話していました】

すきまウッジョブ3

 今日の3時間目、すきまウッジョブが行われました。今回のテーマは「インタビューすること」です。11月~12月にかけて子どもたちは、林業のプロの方々に自分たちの課題解決のためにインタビューをして、そのインタビューをもとに自分なりの考えを深めていきます。そこで、日本と外国の文化の違いから学習し、私たちの考え方にはどのようなよさがあり、どのような弱点があるのかを考え、それを知った上でどのような方法でインタビューをしたらよいのかを学びました。


【来週から取材が始まります】

 まず、明治維新後の考え方を学習しました。明治に欧米の文化が入っていくると日本語を話すことをやめるのではなく、欧米の言葉に漢語をあてはめてきたそうです。「音楽」、「具体」、「判断」、「文化」等、日本の近代化のために用意された新造漢語が約1万あったそうです。それでも間に合わない場合はカタカナ表記をしたそうです。
 また、英語は自分は他人と違うという意識をもち、自分と他者はわかり合えないという意識から出発するそうです。そのため、言葉を尽くして相手に伝えようとする文化であること。一方日本では、「察し~わざわざ言葉にしなくてもわかってくれるだろう」という日本人のコミュニケ-ションがあります。これは、想像力を働かせることができるという強みにもなれば、意思をはっきり言葉にしないという弱みにもなります。このような日本人の特性を知り、インタビューの中で、強みは生かしつつ、弱みをカバーできるような方法を考えていきました。


【質問に答えてくださる方がいらっしゃるという幸せ、有り難いですね】

 インタビューのコツとしては「目的をはっきりとさせること」が一番大切なことです。「分かったふりをしない」、相手の答えに対して自分なりの見解を示し、その上で分からないことやもっと聞きたいことを聞くということを目指します。
 真摯に向き合い、思いや考えを引き出すことができるよう、「あれ?」と思ったこと、心が動いたことなどの言葉には、もっと深く聞く勇気をもちたいですね。

 来週からわくわく学習応援隊の方々をはじめ、多くの方々に子どもたちがインタビューをさせていただきます。お忙しい中、申し訳ありませんがどうぞよろしくお願いいたします。

読書集会

 今朝は、体育館で読書集会が行われました。今回の内容は、図書委員会による「うまいもの山」という紙芝居を用いた劇でした。まず、図書主任の先生から「想像しながらお話を聞こう」というめあてが示されました。その後、「うまいもの山ってどんな山だろう?」と子どもたちに質問をしました。すると「ハンバーグの山」、「チョコレートの山」、「わたあめの山」、「キャンディの山」、「ジュースの山」など、本当にあったら毎日でも通いたいなぁと思うような山がたくさん出されました。



 そして、いよいよ劇の始まりです。ぐうたら生活をしている「もさく」を見かねたおとうさんとおかあさんが、殿様だけが食べられるアケビと松茸がある「うまいもの山」に誘い出します。急な山道を軽快に上っていくおとうさんに比べ、「もさく」は「もっとゆっくり歩いてくれ~」と息を切らせながらどうにか着いて行きました。ようやく山にたどり着いた「もさく」ですが、お目当てのアケビがありません。「1日遅かったかぁ~」としたり顔のおとうさん。その後も松茸を探しに山に入りました。ぐうたら生活をしていた「もさく」、「うまいもの山」に行ったことで本当の「うまいもの」を見つけられることができたのでしょうか。


【ぐうたらの「もさく」をおとうさん、おかあさんが山に連れ出す作戦を立てました】


 【ナレーターも楽しそう】

 劇が終わると、図書主任の先生が「読書をすると想像力がつくといいますが、その『想像力がつく』とは『心の目がよく見えるようになる』ということだそうです」と
お話をしました。その「心の目」とは何かをみんなで話し合いました。「心の目」とは、「気持ちを見ること」、「心で見て、文章の一つ一つを感じる」、「相手の気持ちも見える」、「目に見えないものが見える」等と発表をしていました。
 図書主任の先生はそれ以外にも「『心の目』が見えることは、相手の表情や仕草から、何かをしてあげたくなる、優しくなれるということでもあります。読書は知識という面だけでなく、優しくなれるという心の面でも大きく役立っています」とお話くださいました。
 今回の読書集会では、読書がもたらす効果を違う視点から知ることができた時間になりました。

ローマ字表片手に

 6校時、職員室に入るといつもとは違う雰囲気を感じました。そこには、3年生がローマ字表を片手に、パソコンの前に座って何かを一生懸命うっている姿がありました。近づいて見ると、ノートに下書きしたメッセージをメールで送るためにパソコンに向かっているようでした。「読点ってどうやって書くんですか?」と聞いたり、教頭先生が打ち方を教えてくださったり、時に頭を抱えたりして、5行の文章をおよそ20分かけて打っていました。大変な作業だったと思います。このメールをもらう方がうらやましく感じられるくらい一生懸命で新鮮な姿でした。


【ウッジョブの途中経過を大分の木材会社にメールしていました】

読み聞かせ

 昨日、朝の読み聞かせが行われました。今回も地域の方がお越しくださり、「ちがうねん」、「小さいのが大きくて 大きいのが小さかったら」、「さんかんびにありがとう」という3冊の本を読んでくださいました。

 「小さいのが大きくて 大きいのが小さかったら」では、ミミズなどの虫やネズミ、リスなどの小動物が大きくなり、ネコやニワトリなどの動物が小さくなって登場してきました。そのような世界だったら、今まで見えていた世界と違う世界が見えるという、見方・考え方の絵本でした。

【乾燥しいたけの置き場が少し変わった1・2年生の教室で読み聞かせ】

【この日は雨。本が似合うお天気ですね】

 「さんかんびにありがとう」では、おとうさんが参観日に来てくれるかハラハラして待っている女の子が登場します。なぜハラハラしているのか・・・、お父さんが参観日に来てくれたら、きっといい知らせを聞くことができるからなのかもしれません。女の子の揺れ動く気持ちに、見ている子どもたちもハラハラドキドキでした。

 
【参観日にハラハラする体験、みんなもあるかな】

 この朝の読み聞かせは隔週で行われています。地域の方々には、貴重な時間を子どもたちのためにお使いいただき本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 

森のふれあいフェスティバル

 11月17日(火)は、諸塚小で森のふれあいフェスティバルが行われました。これは、村内の小学校3~6年生と中学生が総合的な学習の時間で学習した内容を発表する場です。本校はウッジョブ諸塚の発表をしました。
 3・4年生は発表の中に振り付けを加えながら、わくわくひよこと一緒に自分が探求している活動の内容や実際に製作しているものを見せました。中学生や地域の方々もたくさん見てくださっている中での発表でしたが、臆することなく堂々と発表していて、この状況を楽しんでいるような余裕も感じられました。


【試行錯誤しながら考え抜いたものだから自信をもって発表できましたね】

 5・6年生は体育館での発表です。本校5・6年生のウッジョブは、11月~12月が実践の時期ですので、今回はこれまでの経過とこれからの展望を発表しました。他の学校も同じような学習をしているため、これから実践する子どもたちにとってはヒントになるものもたくさんあったのではないでしょうか。

 荒谷校区からもわざわざ子どもたちの発表を見に来てくださった方もいらっしゃいます。お世話になっている方々を見て、子どもたちも心強かったと思います。ありがとうございました。


【それぞれの計画をしっかり伝えられました】

戸下加工グループのみなさんと

 今日は1・2年生が先日収穫したサツマイモやしいたけを戸下の集会所に持って行き、戸下加工グループのみなさんと調理をしました。今日は、おいもスティック、茶巾しぼり、さつまいもの天ぷら、しいたけ南蛮を作り、その他にも簡単しいたけ料理を披露していただきました。

 茶巾しぼり作りでは「この芋はきれいなね~」と言いながら茶巾しぼりに使うサツマイモをつぶし、茶巾しぼりを知らない子どもたちに「丸めてギュッとしぼるとよ」と教えてくださっていました。「昔はこれがおやつやったとよ。これよりもっと大きかったわ。赤とか青の色をつけて、赤を食べていいよとか言われたもんよ」と小さい頃のお話もしてくださいました。昔はツルムラサキという植物を使って色をつけることもあったそうです。また「これは、えれ-大きいね。校長先生のじゃね~」と子どもたちの作る茶巾しぼりを楽しそうに見てくださっていました。


【色をつけたかのように黄色いおいもでした】

 その間に、おいもスティックを作りました。「最後に熱い温度で揚げるとカリッとなるとよ」とコツも教えていただきました。その後、しいたけ南蛮用のしいたけも素揚げしました。「しいたけはなかなか揚がらんとよ~。私はね漬け物をつける時にしいたけを揚げるけど30分も40分もかかるとよ」とか「(茶色くて)チョコレートを揚げてるみたいやろ」等と話していると「あちっ!!」と言って手を押さえる2年生がいました。「あんた、どっか当たったっちゃない?」と声をかけてくださる戸下加工グループの方に「フライパンにあたった」と話す2年生、まるで本当のおばあちゃんと孫のような会話でした。


【1年生も揚げ物に挑戦】    【やけどに気をつけてね】

 おいしいにおいが調理場の中に漂うと、自然に揚げたてのおいもや茶巾しぼりに子どもたちの手が伸びました。揚げたて、できたての味は格別でしょう。加工グループの方も「料理する人は味見が楽しみやとよ」とも教えてくださいました。


      【控えめに味見をしていました】


  【味見はまかせて!】  【たくさんの料理ができました】

 料理を作っている間、レンジでチンするだけのしいたけ料理を作ってくださいました。しょうゆ、砂糖、みりん、ごま油を混ぜた調味料をしいたけにかけてレンジでチンをするだけでおいしいしいたけ料理ができていました。
 「上品に言うと『しいたけ』うちへんは『なば』って言うと」と笑いながら話してくださったり、「学校の放送はうちの家まで聞こえてくるよ~」と話してくださったりして、楽しい和やかな時間を過ごすことができました。また、子どもたちが料理をしている間、静かに洗い物をしてくださっている加工グループの方もいらっしゃいました。料理を通して、昔のお話や料理の知恵を聞いたり、戸下加工グループの方々の温かさを感じたりすることができたと思います。


【女の子用、男の子用のスリッパもわざわざ準備してくださいました】


【洗い物、ありがとうございました】【技が凝縮された料理ができました】

 本日は、朝からお昼近くまで子どもたちのためにご指導くださり、ありがとうございました。調味料や油、調理器具等もご準備いただきました。お陰様で、楽しく賑やかな、そして学びのある時間を過ごさせていただきました。また、この時間の中で戸下加工グループの皆様の笑顔や明るさや活気が印象的で、元気を注入してもらったような気がしました。たくさんの料理は学校に帰って、他の学年の子どもたちや職員にも振る舞われました。おいしくて愛情のこもった味でした。本当にありがとうございました。

【1年生の児童のおばあちゃんにも参加していただきました】

※ 11月17日にアップしています記事に、林業アピールツアーが載っています。多くの方々のご参加をおまちしております。参加希望される方はメール又はFAXでお申し込みください。

 

「林業アピールツアー 山師と語ろう」について

 昨日、お伝えした「ウッジョブ」の中にあるツアーの詳細が端末によっては見られないようですので、こちらに詳細を載せました。多くの皆様の参加をお待ちしております。よろしくお願いいたします。               


「林業アピールツアー 山師と語ろう」
                                                 企画:荒谷小6年 はるちゃん
1 ツアー名 山を敬い、山に感謝する、誇り高き山師の姿    the伐採

 ○ 迫力満点 プロの山師が伐採する瞬間を見学しよう
 ○ この時期しか見られない山の絶景を満喫しよう
 ○ 食べよう 語ろう 知ろう 山師のプロと話してみよう

2 私がこの企画を考えたわけ

 先日、新聞に、「少子高齢化が進み、林業をする人が減っている」という記事が載っていました。森林組合の作業員が2000年の530人から現在320人にまで減少したのだそうです。この記事を読んだ瞬間、このままでは、諸塚の林業が、そして森林がなくなってしまうかもしれないと思い、とても不安になりました。
諸塚の林業は、このままでよいのでしょうか。森林はどうなるのでしょうか。
 わたしは、この問題をどうにかして解決したいと思いました。諸塚の森林は私たちの生活をずっと昔から支えてきました。今こそこの森林に恩返しをし、これから先もずっと自慢の森林であり続けてほしいと思いました。そして、どうすればこの問題を解決し、私なりに諸塚に貢献できるのか考えました。諸塚に住みたくなる、諸塚で林業をしたくなるにはどうしたらよいか。考えに考え見つけた解決策が「林業アピールツアー」です。まずは、諸塚の林業の担い手、山師の仕事と山師を知ってもらおうと考えました。また、このツアーでしか味わえない「わたし」ならではの諸塚めぐりをやりたいと考えました。そして、ツアー後は、参加者にアンケートをとり、人材を確保する資料としてまとめ、報告します。
 私の夢は、この諸塚村で保育士として子どもたちを育てることです。子どもたちに諸塚のよさをたくさん味わわせたいと思います。そして、諸塚の木のように元気よく育てます。だから、この森林を守り育てる人を確保することは、将来にわたって諸塚が輝く続けるとともに、未来の子どもたちにとってとても大切なことだと考えるのです。

3 期日   平成27年12月12日(土)

4  対象者:20代の男女

5 日程
 ○ 諸塚村立荒谷小学校  集合  12月12日12時 
 ○ 始めの会の後、私のおばあちゃんたちが準備した昼食を堪能
   (しいたけ寿司、ししなべなど)
    ○ 近くの伐採現場へ移動~見学とインタビュー
    ○ 古民家よしやで焼き肉&山師と語ろう(17時~20時)
      (私達5、6年生6名の持続可能な林業立村への取組をお聞きください。)
      (山師の方と語りましょう。山師の用意したはちソーメンもありますよ。)
   ○ 次の朝はそれぞれで解散です。日曜日ですので、復興した諸塚商店街や諸塚の晩秋の景色を堪能ください。

6 申し込み  ※ 12月4日(金)までにお申し込みください。
  ○ 別紙申込書に必要事項をお書きの上、FaxまたはEmailにてお申し込みください。
     住所 〒883-1301宮崎県東臼杵郡大字家代6159番地 
 諸塚村立荒谷小学校 
     ℡    0982(65)1120   Fax 0982(65)1138
     Email  ara-syou@m-link.jp        
 ホームページ http://cms.miyazaki-c.ed.jp/1674/htdocs/?page_id=13

7 その他
   ○ 古民家「よしや」は8名泊まれます。8名以上の場合は、池ノ窪グリーンパークログハウスをご案内いたします。
      ・古民家「よしや」一人一泊3000円
        http://www.morotsuka-tourism.jp/private-house.php#ID8
      ・池ノ窪グリーンパーク   ログハウス
       http://www.morotsuka-tourism.jp/log-house.php#ID68
                「林業アピールツアー 山師と語ろう」
申込みをされる場合は
1 申込期日
2 参加者氏名連絡先(携帯電話等)
3 お聞きされたいことやメッセージ
※ 複数で参加される場合は参加される方全員のお名前をお願いします。その際、代表者の方が分かるよう明記していただけると助かります。


【児童が作成したツアーの広告です】

「ウッジョブ諸塚」

 今日から本ホームページのトップメニューに、新しく「ウッジョブ」の窓が登場しました。この中には、ウッジョブに関する記事や資料を載せて行く予定です。今回は、「林業アピールツアー 山師と語ろう」というツアーの詳細を載せています。子どもがウッジョブで企画したツアーがとうとう実現するのです。ぜひ、そちらものぞいていただき、ご都合のつかれる方はツアーに参加していただけるととても嬉しく思います。子どもが一から考えた諸塚を満喫できるツアーになっています。どうぞよろしくお願いいたします。

 今日も、いもほりの後のすきまの時間を利用して「すきまウッジョブ」を行いました。内容は今回のツアーに関することです。平成27年12月12日12時集合のツアー、本校の5・6年生の子どもたちも応援するため参加する予定です。


  【みんなで協力し合って、いいツアーにしましょうね】

「ウッジョブ諸塚」へはこちら

おいもがいっぱい!

 今日の3校時~4校時は、先週の金曜日にできなかったいもほりを行いました。どれくらい大きくなっているかなぁ、おいしいおいもになっているかなぁなど、おいものことを考えながら地域の方が貸してくださっているおいも畑へと向かいました。


 まずは、おいものつるを取る作業をします。長く伸びたおいものつるを引っ張ると「おいもが出てきそう~」と心配そうでした。しかしながら、土深くに眠っているおいもはまだまだ出てきません。その後、マルチを取り除きました。全部で4畝ある、おいも畑、そのうちの1畝はとってもおいしいおいもの苗を植えているそうです。そのため、その1畝は最後に掘ることにしました。


【なが~いつるを取り除きます】【早速おいもをみいつけた】

 手で掘ったり、スコップを使ったりして、おいもに傷をつけないように慎重にいもほりをしました。おいもが顔を出すと「あったー!」と大興奮の子どもたち。「これは双子かな?いや三つ子だった」と喜ぶ子どももいれば、「これはおいしいサイズだ~」と中くらいのサイズのおいもを掘って嬉しそうにしている子どももいました。中には「私が掘ろうと思うところには必ずおいもがあります」と鋭い嗅覚の持ち主もいました。


【おいもが見えても深く深く掘らないとなかなか出てきてくれません】


    【堀り始め】       【掘った後】

 たくさんのおいもを見ると、次はどんな風に食べるかが話題にのぼっていました。「スイートポテトはもう何回も食べたから別のがいいな」とか「今日はおいもごはんするよ」などと話していました。

 いもほりが終わると、この畑を貸してくださった地域の方のお家に5・6年生が伺って、収穫したおいものお裾分けをしました。地域の方には毎年お世話になっており、いもの苗植えをした後も電柵をはってくださったり、定期的に見に行ってくださったりしていました。こんなに立派なおいもがたくさん収穫できたのも、地域の方にお力添えいただいたおかげです。ありがとうございました。


【いつもありがとうございます】

 学校に戻り、給食の時間になると台の上に大きな炊飯器が登場しました。実は3・4年生が、朝お米を研いでいてくれておいもを収穫した直後にごはんと一緒に炊いておいもごはんを作ってくれていたのです。なんと1升炊いたそうです。給食もあるので、ほくほくしたおいもを給食のごはんの上に乗せておいもを味わいました。新鮮であま~いおいもに食欲もそそられ、あっという間においもを食べてしまっていました。給食を全部食べた児童には、おいもごはんのおにぎりのおかわりがありました。残ったおにぎりはみんなでお家に持って帰ります。


【ごはんの左にある黄色く見えるものがサイコロ状のおいもです】

 春に植えた苗が大きくなり、秋になって収穫し食べられるというありがたさ、それまでの苦労、その後の畑の世話など、おいもを通して学ぶことがいっぱいありそうです。地域の方には本当にお世話になりました。無事にいもほりを終えることができました。ありがとうございました。

かわいいお客さん

 今日の3校時、「とことことこ」とかわいい足音が聞こえてきました。その足音の主はかわいい保育所生です。今日は七五三のお参りをするはずが、雨のために行くことができずゲームをすることになったそうです。それで教頭先生を訪ねてやってきたのです。

 教頭先生とじゃんけんをして勝つとかぼちゃのシールがもらえます。真剣にじゃんけんをする保育所生、なかなか教頭先生にじゃんけんに勝つことはできません。何度も何度もじゃんけんをした結果、ようやくみんなじゃんけんで勝つことができました。「ほら、こんなに集まったよ」とカードに貼ったシールを見せてくれる子がいたり、「中くらいの(大きさの)シールがいい」とリクエストをする子がいたりして、和やかな時間が流れました。


【負けたら列の一番後ろに並び直します】

 本校も、本日いもほりの予定でしたが雨のため延期になりました。そのため、月曜日にいもほりをする予定です。大きなおいもができているかなぁ。

わくわく学習応援隊のみなさんとC学習発表会リハーサル

 11月9日(月)は、C学習発表会のリハーサルを行いました。今回は、わくわく学習応援隊の皆様にもお越しいただき、子どもたちの発表にアドバイスをいただきました。
 まずは3・4年生の発表です。3・4年生は現在の進捗状況を発表し、それぞれ作成している「安全ヘルメット」、「木の香りのする枕」、「林業のやりがいカルタ」について説明をしました。
 「安全ヘルメット」では、ヘルメットに付属しているタッチパネルが視界に入って見えにくいのではないかとか、ヘッドホンは耳に固定できるよう工夫をしてみてはどうか等のアドバイスをいただきました。また、以前地元の林業会社の社長さんから、ヘルメットに笛もつけるとよいというアドバイスをいただいていたので、笛もつけています。その笛の使い方について新たなことを教えていただきました。
◯ 笛をはじめに1回鳴らす・・・周囲に木を倒すことを知らせる
◯ 次に3回鳴らす    ・・・木を倒したことを知らせる
◯ 最後に1回鳴らす   ・・・その木の伐採が終了したことを知らせる
 という使い方だそうです。安全に作業をするために笛は大切な役割をしていることを学びました。また、ヘルメットの色や切りすぎ予報(伐採中、自分の方に木が倒れてくることを防ぐためのもの)については分かりやすい表示が必要であることもアドバイスいただきました。


【試作品にたくさんのプレゼント(アドバイス)をもらいました】

 3年生の「木の香りのする枕」については、香りがなくなった時に取り替えられるようなグッズがあるとよいということをアドバイスいただきました。また、「林業のやりがいカルタ」には、札の言葉に昨年度の6年生が林業のやりがいポスターを作成した際に林業関係者の方々が書いてくださった言葉を活用してもいいのでは等の新しい提案もしていただきました。


【さらに進化できそうですね】

 その後、5・6年生の発表です。5・6年生は現在、自分の課題に向かって情報収集をしたり構想を練っていたりする段階で、具体的なものはまだできていません。今回は、自分たちが表現したいものを発表し、そのためにどのような考え方が必要なのかを考え、それを解決するためのヒントを得るため応援隊の方々に質問を考えてきました。
 まず、「永久に続け 林業立村」がテーマの5年生です。この児童は「もし、林業がなくなったら」、「林業をなくさない工夫」、「もし天然林だけだったら」、「人工林を増やす方法」などを質問し、それらを四角いポスターにまとめて、林業を発信します。「もし、林業がなくなったら」という質問には「宮崎県自体が機能しなくなるかもしれない」、「森林の役目は国土の保全であるから、国土が壊れていく恐れがある」などの答えをいただきました。また、林業のやりがいについて「諸塚が好き、山が好き、自分たちが切った木で家が建てられているのを見ると感慨深く、特別な仕事をしているのだと実感します」ともお話いただきました。


【自分なりに答えがまとめられそうですね】

 次に「絆プロジェクト」がテーマの5年生の発表です。この児童は諸塚ならではの人と人のつながりに着目し、木で絆を深めることを考えています。特別な絆を深めるため、木の種類やフレームの形を選べるオーダーメイドの木のフォトフレームを計画しています。そこで、応援隊の方々からは「クリやナラは香りには期待できません。ヒノキやマツは香りがいいです」、「台はヒノキにして、他の部分は他の木を使って色々な種類の木を用いたフォトフレームもいいかもしれない」等のアドバイスをいただきました。また「プレゼントをする時に意味づけをして贈るといいですね」ともお話しいただきました。どのような思いがあってできたフォトフレームなのか、それが伝わると互いの絆も深まるのかもしれません。


【どのように意味づけをするのか】

 その後は6年生の発表に入りました。
 まずは林業のよさをCMで発信する児童の発表です。自然や人を守る林業をヒーローと捉え「林業はヒーロー」というテーマができました。そのヒーローがピンチな状況にあることや、国内研修で出会った方の「林業は人と人とをつなげてくれる」という言葉の意味をもっと知り、CMに生かしたいという思いがあります。応援隊の方からは「諸塚では個人で山を持っていたり、共同で持っている山があったりします。一緒に汗を流してそれらの山を手入れするのです」、「一緒に木を育てて価値を育てる。林業は人と人をつないでいる一番肝心なものです」、「仕事は違えど、一緒に生活するのが林業であり、森林です」など、今まで知らなかった林業と人と人とのつながりが見えてきました。


【どのような映像でそれを表現するか】

 それから「人材を確保せよ」というテーマでパンフレットを作成する児童の発表です。この児童は、まず諸塚村の欠点を出し、それを逆手に見たらどのような見方があるかを考えます。例えば「諸塚村は人口が少ない」という欠点に対して、それを逆手に見たら「知らない人がいない」という見方だそうです。その後にも、林業の魅力や未来の林業の姿などをパンフレットにまとめます。この児童は「林業についた理由」を応援隊の方々に質問しました。すると「山が好きだから中学の頃から林業に就くと考えていた」、「小さい頃からの夢ではなかったが、林業に携わるにつれてのめり込んだ。人とのつながりが面白い」等のお答えをいただきました。


【欠点を逆手に見る考え方が面白いですね】

 次は「諸塚ツアー 林業のよさを発信」を考えている児童の発表です。「山を敬い、山に感謝する、誇り高き山師の姿!the伐採」をテーマにツアーを組み立てています。迫力満点の伐採見学や、学校での地元の食材をふんだんに使った昼食、山師の方々との語らいの場を設定するなど、楽しみな企画がたくさん用意されたツアーです。「伐採の瞬間を見られる場所はどこですか?」との質問に「12月には荒谷の現場に行きますよ」と嬉しい答えをいただきました。また「コミュニケーションがとれる場を確保できれば大成功だと思います」等のアドバイスもいただきました。


【対象は20代の男女!女性もぜひ!!】

 最後に「木材のよさを発信」をテーマにパンフレットで科学的に木材のよさを伝える計画の児童の発表です。五感で感じた木のよさや、木の実験、「なぜ諸塚のめんぱは木でできているの?」等の内容を盛り込みます。お弁当箱にめんぱを使っている方は「温かみがあったり、香りがいいんです。また、ごはんがおいしいですよ」とお話しくださいました。また、この児童は木の紙でパンフレットを作りたいと考えていますが、耐久性に問題がでてくるのではと心配をしています。どのような方法で木をパンフレットに活用するかも課題のようです。


 【行きつ戻りつですね】

 今回、ウッジョブでの学習内容をプロの方々に見ていただき、新たな視点からアドバイスや助言をいただきました。子どもたち一人一人が考えた計画に多くの方々と関わっていただくことにより、様々な知恵や工夫を加えることができました。そして、課題も出てきました。子どもたちは、学校以外にも自分たちを応援してくださる方々がいることを心強く思っていると思います。今後もお願いすることが多いかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

 ご多用の中、長時間の発表をお聞きくださりありがとうございました。

イチョウが降り注ぐ

 昨日の昼休み、1・2年生の先生がイチョウの木周辺で遊んでいた子どもたちを写真に撮りました。地面には、ひらひらと落ちた黄色いイチョウがたくさん敷き詰められています。それを手にし、空に向かって舞い上げる子どもたち。イチョウが生き返ったように空を舞い、子どもたちの上に降り注ぎました。秋ならでは、荒谷小ならではの贅沢な遊びです。


     【保育所生も一緒にイチョウと戯れました】

「すきまウッジョブ」

 5・6年生は11月から「すきまウッジョブ」というものを行っています。これは、1時間の授業ではなく、すきまの時間を使って森林に関する知識を学ぶものです。なぜ、学ぶのか。それは、現在進めているウッジョブ諸塚の学習の内容に、拠りどころとなる知識があれば、更に活動の幅が出てくるからです。この「すきまウッジョブ」、今回は第2回になります。

 「すきまウッジョブ」子どもたちも職員もすきまの時間を使って学習するものと思っていたのですが、実はもう一つの意味があるそうです。それは「すきま=好き!まぁ」という意味です。ウッジョブの学習を今よりももっと好きになって欲しいという願いが込められているのかもしれません。

 さて、今回のテーマは「森の恵み!一体何が恵み?~50にも及ぶ恵み、一人10役以上の働き、環境という視点」です。11項目にも及ぶ森の役割を校長先生が一つずつ教えてくださいました。
① 気温を和らげる
② 湿度を和らげる
③ 風を防ぐ
④ 霧を防ぐ
⑤ 自然災害を防ぐ
⑥ 防火
⑦ 防音効果
⑧ 二酸化炭素の吸収・貯留
⑨ 動物を守る
⑩ 教育の場
⑪ 文学、絵画、音楽等の題材
です。その他にも森林の空気の作用や日本料理に用いられる葉っぱ等の作用もご指導くださいました。


【改めて一つ一つ学ぶと森に助けられて生きていることが分かりますね】

 また、「休む」という字は「人」と「木」が合わさったもので、もともとは人が木陰で休むという意味があるそうです。また、forest(森林)にはfor(~のために)+rest(休む)休むためのもの=森林という造語もあるそうです。この「すきまウッジョブ」には、これからの林業の未来を考えたり、人工林と自然林の関係を考えたりするヒントもたくさんありそうです。新たな知識を得て、それを生かして自分の課題解決に取り組んで欲しいと思います。


【自然体験豊かな子どもたちは、森林の恩恵を肌で感じていました】

初めて出会う絵本

 今日の朝の時間は地域の方による読み聞かせでした。教室のシンボルのような干ししいたけがある1・2年生教室での読み聞かせです。まず「今日は読み聞かせには色々な種類があるということを知ってもらいたくて選んできました」とお話くださいました。一体どのような本が出てくるのか興味津々の子どもたちです。
 1冊目は「あいうえおおきなだいふくだ」という絵本です。この絵本はあいうえお作文で構成されていて、「あ」から「ん」までの50音を使っておおきなだいふくを食べるまでの動物たちの試行錯誤をリズミカルに聞ける絵本でした。


【事務の先生に「上等!」と太鼓判を押してもらった干ししいたけ】

 2冊目は「きもち」という絵本です。この絵本には文章が書いてありません。絵を見て気持ちを想像する絵本でした。子どもたちが経験しそうな場面がたくさんあり、このような時どのような気持ちになるのか、子どもは子どもの目線で大人は大人の目線で考えた絵本でした。

【自分と他の人との気持ちは違うもの】

 3冊目は「ギャロップ」という絵本でした。これはしかけ絵本になっていて、ページをめくるたびに馬が走っているように見えたり、猿が動いているように見えたりして、子どもたちは「すごーい」、「どうなってるっちゃろう」、「紙の中にしかけがあるのかなぁ」などと感想を言いながら絵本に近づいて見ていました。


【不思議な絵本に身を乗り出して見ました】

 最後に、絵本ではなく手袋を使ったお話やエプロンシアターを紹介してくださいました。子どもたちが知っているお話「うさぎとかめ」を手袋の中で表現していたり、エプロンの中で表現していたりするものです。人の身体に身に付けることによって、そのお話に愛着も湧き、温かい気持ちになるのだなぁと感じました。
 次回はシアターパネルというものを紹介してくださるそうです。来年が待ち遠しく感じられる読み聞かせの時間でしたね。


【手袋にエプロンシアター。次回は体験ができるかもしれません】

 本日はお忙しい中、朝早くからお越しくださりありがとうございました。子どもたちは、絵本の中身がそれぞれ違うものに出会い、また絵本を使わないお話の方法を知り、充実した読み聞かせの時間になったと思います。読み聞かせの後、廊下ですれ違った男の子は「あ~楽しかった」と話していました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

11月の全校朝会

 今朝は11月の全校朝会が行われました。今日は曇り空のせいか気温が低く、冬の訪れを感じるような寒さです。
 まず、校長先生のお話です。今月は、子どもたちが今学習していることは何のためにしているのか、何を目指しているのかというお話でした。今、子どもたちは①読書②地域であいさつ③わくわく学習(ウッジョブ)④スケッチなど教科の学習以外にも様々な学びをしています。これらは主体的・能動的な学習です。反対にテレビを見ることやゲームをすること、スマホで遊ぶこと等は子どもたちにとって受け身になるものです。将来、今よりもずっと人工知能が広がり、生活環境が今とは違うものになっていることが予想されます。その中で大切なことが「見方や考え方を鍛える」ということだそうです。それらを鍛えるために、①読書で新しい考え方や今まで知らなかった世界に触れたり、②地域であいさつをすることでコミュニケーションの第一歩が踏み出せたりします。また③わくわく学習(ウッジョブ)で様々な見方や考え方を知り、④スケッチで四季の移り変わりを五感で感じることができます。


【ゴールは「見方や考え方を鍛えること」】

 次に図書主任の先生から11月の学習目標についてのお話がありました。11月は「読書に親しもう」です。そこで、本の選び方についてお話くださいました。「心の栄養」である本をバッグの中にぎっしり持って来てくださっていた図書主任の先生。これはあるテーマを考えて選んだ本なのだそうです。そのテーマとは・・・。


【「あ!分かった」とすぐにひらめいた子もいました】

 「あぶくたった」、「くだものさん」、「くだものだもの」、「おかしなおかし」、「おしくらまんじゅう」・・・これらは食べ物をテーマにして選んだ絵本だそうです。このようにテーマを決めて本を選ぶと選びやすかったり、楽しかったりするそうです。そして、今日は特別に図書主任の先生の読み聞かせが行われました。


   【目がキラキラ】 

 テーマをもって本を選ぶという方法があれば、読書に親しむきっかけになると思います。嬉しそうな子どもたちの表情が印象的でした。

 その後、表彰が行われました。作文や新体力テストの体力賞、陸上教室の表彰が行われました。表彰を受けていない子どもでも、挿絵が掲載されたり新聞で詩が掲載されたりして様々な分野で活躍しています。


        【文集「ともだち」の表彰】


    【作文の表彰】      【新体力テスト】


    【陸上教室】

 日に日に寒さが身にしみるようになりますが、子どもたちのがんばりや元気が震える身体に力をくれるような気がしました。

鑑賞教室

 先週の金曜日、諸塚中学校で鑑賞教室が行われました。今回は劇団こふく劇場の「野原の麦わら帽子」という劇です。この劇には鑑賞している小学校1年生から中学校3年生までの児童生徒そして教職員のうち、希望をした5名が壇上に上がり劇に参加をしました。夏の日に現れた不思議な学校、そこで繰り広げられる楽しい授業が子どもたちの心をつかみ、終始笑いに包まれた鑑賞教室でした。本校の2年生も劇に参加をして、タヌキの役をしました。とっても似合っていましたし、元気に答えたり踊ったりしていました。カワウソが先生の不思議な学校、また見てみたいですね。
 


   【はじめはどんな劇なのかドキドキしましたね】


      【タヌキの役、貴重な経験でしたね】