2014年7月の記事一覧

校長先生の「諸塚ウッドジョブ」

 今日校長先生が、5・6年生の総合的な学習の時間(3~4校時)で「諸塚ウッドジョブ」の授業をしてくださいました。本校では、総合的な学習の時間で諸塚の林業についての学習を行っています。1・2年生はしいたけについて、3・4年生と5・6年生は林業についての学習です。これまで森林組合や地元の林業の会社の方々にご協力いただき、講話いただいたり、実際の仕事現場を見学させてもらったりしました。
 そして今回は新聞等を資料に、「諸塚の林業を発展させるには」ということを考えました。新聞資料によると、宮崎県のスギ丸太生産量は、23年連続日本一だそうです。(2013年156万4千m)この記事を読んで、宮崎県は林業が栄えている所だということを子どもたちは知りました。また木材の自給率が30%、この数字をどう捉えるか。10年前は何と自給率18%だったそうです。それから比べると自給率はグンとアップしています。また、林業に携わっている人も1980年には15万人いたそうですが、2010年には約5万人になっているそうです。ところが、その5万人は横ばいだそうで、林業に携わる若い方もでてきているようです。「そんな林業の世界は明るい」と子どもたちは自覚し、「木材を使う時代」となっている今、どのような使い道があるのかを考えました。
            【校長先生の特別授業、貴重な時間です】
 
 「諸塚の林業を発展させるには」という問いに、始めは「商品開発」、「家の形(デザイン)の工夫」、「生活と林業とのつながり(文化)を発展させる」等の意見がでました。みんなで意見を出し合った後、2次思考をさせ意見を出させました。すると今度は具体的になり、「木のにおいや香りを利用したリラックスした居間を作る」、「電化製品に木材を用いる」、「今まで木で作られていなかったものを木で作ってみる」、「地球温暖化防止を書いた絵本を作成して、保育所や小学校に配る」という面白い意見が出てきました。
 
【円になって、色々な意見を出し合いました】
 
 今回「諸塚の林業を発展させるには」というテーマでの学習でしたが、今回の学習が林業に限らず、日本をそして自分を豊かにしていくことにつながるということを校長先生が話してくださいました。林業の素晴らしさを通して諸塚の素晴らしさを実感し、諸塚を誇りに思う子どもたちに育って欲しいと思います。
 
   【林業、そして諸塚の未来は明るい】
 
 
 
 
 
 

「諸塚にまさか!」

 今日の3校時は全校体育で水泳学習を行いました。プールに足を踏み入れると、昨日までとプールの様相が違います。何が違うのか。それは、スローガンができたのです。先日の委員会活動で保体給食委員会(ほたきゅう)が、水泳を頑張るための取組を考え、その中の一つとしてスローガンを決めました。これが今年のスローガンです。
【目標に前進 にげるな 動け 楽しめ 諸塚にまさか!】
 
 水泳にかける意気込みを感じさせる、熱いスローガンとなりました。「諸塚にまさか!」とは、「まさか!」と思わせるようなパフォーマンスをしようという意味があります。この「まさか」、体育の授業でもキャッチフレーズとして使われています。今年度は、子どもたちが明確な目標をもって体育の学習に取り組んでいます。
 
 そして、荒谷小の夏の参観日の風物詩といえば、子ども対保護者対教職員の水泳のリレー対決です。保護者の方も3名泳いでくださりリレーをしました。保護者の方も泳ぎがとても上手で、堂々の1位でした。
 
【保護者の方のうちお一人は、模範泳法も披露してくださいました】
 
 子どもたちも、保護者の方々の泳ぎを間近で見て勉強したようです。保護者の皆さま、ご協力ありがとうございました。

歯みがきで命を守る

 今日は参観日があり、2校時には学校保健委員会が行われました。今回は歯科衛生士さんをお招きし、保護者の方と子どもたちが一緒に歯についての学習・歯みがきの学習を行いました。
 まず、歯科衛生士さんから「8020」についての話がありました。この意味を知っているかどうか、子どもたちに尋ねると「80歳まで20本の歯を保つことです」と答えていました。そして、歯の病気(むし歯・歯肉炎)を写真で見せてくださいました。歯に大きな穴があいていて茶色くなっている歯を見ると、子どもたちは顔をしかめていました。また、歯肉炎のぶよぶよしている写真も見せてもらいました。しかし、子どもたちはキョトン。次に健康な歯肉の写真と見比べて、先ほどのぶよぶよした歯肉が異常であることが分かったようでした。
【多くの保護者の方に参加していただきました】 【インパクトのある写真でした】
 
【今、何本歯があるのかも確認しました】 【歯の記録を見て、みがき残しやすいところをチェック】
 
 むし歯や歯肉炎の原因は「歯垢」です。歯垢を拡大した写真を見ると子どもたちは、「うわ~!!」と声をあげていました。ねばねばとした歯垢、この歯垢1mg中には1~3億個の菌がいるそうです。歯垢の正体は菌のかたまりだったのです。そして、その菌たちが仲間を増やす時間帯があるそうです。それは夜だそうです。夜、寝ている時には口を閉じています。その口の中にはほどよい湿り気があり、菌が増えるには条件がとても良いようです。だから、夜の歯みがきは特に念入りに行う必要があります。
 歯垢の正体がわかったら、放っておくわけにはいかないと、早速カラーテスターを使っての歯みがき指導が行われました。
               【どこが特に赤く染まっているかな】    
 
 カラーテスターを使用すると、歯垢が付着しているところが赤く染まります。鏡で口の中を見て、どこに歯垢が多く付着しているか、つまりどこがむし歯になりやすいかを確認することができました。
【赤く染まった所を記録して、これからの歯みがきに生かします】
 
 それから、歯みがきの指導をしていただきました。「前歯は歯ブラシ全面を使って、歯と歯の間に当ててしゃかしゃかみがく」、「前歯がでこぼこしている時は、歯ブラシの『わき』を使って、歯ブラシを縦にしてみかく」、「第一大臼歯や第2大臼歯が生えている途中の場合は、口の正面から歯ブラシを入れても歯ブラシが届かないので、肘を開いて横から歯ブラシを入れてみがく」等、たくさんのポイントを教えていただきました。
 
 
 また、よく噛むことの効果も教えていただきました。カチカチと歯で噛む時に、頭に両手を置くと顎が動いているのかよくわかります。これは、よく噛むことで脳への血流がよくなるということだそうです。歯科衛生士さんが「よく噛んで脳に血液がたくさんいけば、荒谷小のみんなの成績もうなぎのぼりですよ!」とおっしゃってくださいました。これは噛まない手はないですね。
 
   【カチカチといい音がしました。】
 
 そして、最後にむし歯は口の中だけでなく、心臓や血管等全身にも悪影響を及ぼすことがあるということも教えてくださいました。「歯みがきで命を守る」と教えてくださった歯科衛生士の先生、子どもたちにもこの言葉は胸に響いたようでした。むし歯を軽く見てはいけませんね。正しい歯みがきをして、今むし歯がある人はできるだけ早めに治療に行って、口の中を健康に保ちましょう。それが、全身の健康につながります。
 
【「80歳まで20本の歯を残す自信がある人?」と聞かれた時、子どもたちは自信満々にハーイと挙手をしていました。たのもしい!】