日誌

希望さんが校長室にやって来た

 2年生の希望さんは、国語の勉強で『ことばで絵をつたえよう』という勉強をしています。そこで、希望さんが考えた説明で、聞いた人が望さんが描いた絵と同じようなものを描けるのかを確かめに校長室にやって来たのです。

希望さん:
 「校長先生、ぼくが言葉で説明するので、説明の通りにこのノートに絵を描いて下さい。」
 「ぼくが鉛筆の描き方をことばで説明します。」
 
 説明する希望さん     校長先生が描いた鉛筆

校長: 「こんなふうになりました。これでいいですか?」
希望さん:「ちがいます。小さな△は芯の所だから黒く塗ります。」
校長: 「黒く塗るって説明しなかったぞ!」
希望さん:「あっ、そうだった。」

 希望さんは、説明に書き足しています。

希望さん:「もういちど説明します。」

 再度、説明のし直しをして、校長先生は鉛筆の芯の部分を黒く塗ったのでした。

希望さん:「ありがとうございました。」
校長:「楽しかったです。言葉で正確に伝えるのは難しいね。また、考えてもう1回来てね。」

 意欲に火がついた希望さん。次の時間にまたやって来ました。

希望さん:「今度は、てるてる坊主の描き方を説明します。」
    「ぼくの説明を聞いて描いて下さい。」
校長 :「はい、頑張ります。」

 説明する希望さん。
 
  校長先生が描いたてるてる坊主はこんなふうになりました。

校長 :「はい、できました。これでいいですか?」
希望さん:「それでいいです。」
校長 :「あ~よかった。」
希望さん:「ぼくの説明で何か分かりにくかったところはありませんでしたか?」
校長 :「大きな円の中に二つ横に並べて描く小さな黒丸(目)をどのあたりにどれくらい離して描けばよいのか悩んだよ。」
希望さん:「あっ、そうか。説明が足りなかったんだ。」


 絵を確認しながら自分が書いた説明も見直しています。

希望さん:「ありがとうございました。」
校長 :「とてもよく説明できました。相手に伝わるように説明する大切な勉強だったね。言葉で伝えるってとても大切なことです。これからも頑張ってね。」
希望さん:「はい、がんばります。」

 希望さんは満足したような顔で校長室を出て行きました。