日誌

2025年11月の記事一覧

学校のために出来ることを!

 今朝、正門のところで安全指導を行った後、校長室に戻ってくると、6年生の女子児童が待っていました。私の顔を見ると、3人そろって「校長先生、校長室の掃除をしてもよいですか。」と尋ねてきました。「どうしたの。」と聞いてみると、「これまで学校にお世話になってきているので、私たちは校長室を選んで掃除をすることにしました。」とのことでした。まだ11月なので、少し早いかなとも思いましたが、子どもたちのその気持ちが嬉しく、「ありがとう。」と言って、お願いしたところです。掃除をしながら、「はじめて校長室に入った。」「3年生の時に、校長室掃除に来て以来だ。」と言っていたので、やはり、子どもたちにとって校長室は特別な部屋なんだということを再確認したところでした。自分たちで考え、そして感謝の気持ちをもって行動することは、すばらしいですね。

 

 

当たり前10か条~6年生~

 大きな行事が終わった10月や11月は油断していると、学級が落ち着かなくなると言われています。その理由として、本校の指導教諭は3つのことを挙げています。①中だるみと目標の喪失、②人間関係の変化、③季節や行事による環境の変化の3つです。ややもすると学級が不安定になるこの時期に大切にしたいことは、もう一度、当たり前にしてきたこと(ルール)に立ち返ることだと思います。6年生の学年掲示板には、当たり前10か条(※画像参照)が掲示してありました。6年生として当たり前のことですから、すべて意識して生活するに越したことはありませんが、なかなかそれは難しいものです。そこで、6年生では学級ごとに1週間で重点的に取り組む内容を決めています。おそらく、6年生はこの取組を継続することで、12月まで落ち着いた学校生活を送ると共に、下級生のよい見本になってくれるのではないかと思います。

先生方、頑張っています!

 12月12日は、Googleオープンデーです。当日、7学級が授業を公開します。1年から6年が1学級ずつ、特別支援学級が1学級です。今、その授業公開に向けて準備を進めているところです。授業を公開する先生は各学年1名ですが、その授業づくりには学年所属の先生方も参加しています。話合いの様子を見てみましたが、いろいろな角度(例えば、他者参照や学びの可視化をどのように位置づけるかなど)から指導案を検討していて、参加される先生方に少しでも参考になる授業が提供できればという思いが伝わってきました。ありがたいことです。Googleオープンデーまで残り1か月になりました。これから指導案等の仕上げに取り組むことになります。

子どもたちも参加する学校保健委員会

 学校で行われる学校保健委員会は、保護者を対象に行います。しかし、今回の学校保健委員会がメディア関係の内容だったこともあり、保護者に加えて5、6年生も参加しました。講師は、都城市教育委員会生涯学習課の横田浩さんで、テーマは「オンライン社会の中で、君はどうすべきか。~心と体は大丈夫?~」でした。講師の横田さんには、事前に子どもたちが参加することを伝えていたので、子どもたちに分かりやすい内容構成になっていました。今、オンライン社会の中で生きている子どもたちに、SNSを使わせない、オンラインゲームをさせないというのは難しいと思います。だからといって、時間制限などのルールもなく、すべて子どもに任せてしまうのは危険です。オンライン社会の中で子どもが加害者にも被害者にもならないように、また子どもが心身ともに健康な状態でいられるように、各家庭において子どもと話し合いながらルールを作って、そのルールをしっかり守ってオンラインゲーム等を楽しむことが望まれます。

 

全校朝会~世界平和について考える~

 本校の11月の全校朝会は、毎年、「世界平和について考える」がテーマになっています。それには理由があります。本校出身の井ノ上正盛さんが、外交官としてイラクを立て直すために世界の国々の方々と協力して尽力していましたが、2003年11月29日に銃弾に倒れ、志半ばにしてこの世を去ってしまったからです。今日の全校朝会では、井ノ上さんが5年生の時に書いた「報道番組『アフリカ飢餓地帯を見て』」という作文を紹介して、井ノ上さんが弱い人を助けたい、人の心の痛みを自分の心の痛みとして感じることができる、日本だけでなく世界の平和を考える、そんな小学生だったのではないかと伝えたところです。2003年の6年生が卒業にあわせて、井ノ上さんのことを語り継ぐために運動場の一角に桜の木を植えています。その桜の木は「平和の木 井ノ上桜」と名付けられて、毎年春になると、きれいな花を咲かせています。子どもたちには、世界の平和のために外交官として活動した先輩が本校にいたことに誇りをもち、世界のことを考え、例えば、SDGsに取り組むなど自分の身近なところから世界のために何か行動に移せる人に成長してくれることを願っています。