菓子野っ子ダイアリー

6月10日(火) 5年生社会科『沖縄新聞』づくりに挑戦! ~タブレットで探る暖かい地域の暮らし~

 5年生の教室が、まるで新聞社の編集室のような熱気に包まれています。席に座ってキーボードを打つ子、友達と画面をのぞき込みながら相談する子、そして自分の考えを伝えるために立ち上がって話し合う子…。一人ひとりの手元にはタブレット端末があり、社会科の「暖かい地域のくらし」の学習のまとめとして、オリジナルの「沖縄新聞」の作成が活発に進められています。 

  

 今回の学習は、「気候や地形の特色と、人々のくらしや産業にはどのような関係があるのだろう。」という大きな問いからスタートしました。この問いの答えを探すべく、子どもたちは自分だけの「沖縄新聞」作りに取り掛かります。タブレットを巧みに使いこなし、沖縄の美しい海の写真や、おいしそうな料理の画像を検索しながら、記事の内容を考えます。その表情は真剣そのもの。まるで本物の新聞記者になったかのように、どうすれば沖縄の魅力がより多くの人に伝わるか、一生懸命に言葉を選び、レイアウトを工夫しています。 

  

新聞のテーマは、「沖縄の人気観光地ベスト10」「絶対食べたい!沖縄の料理ベスト5」家族旅行の思い出を綴った体験記 など、実に多彩です。もちろん、ただ楽しいだけではありません。「台風に備える家のつくり」や「暑さを乗り切る暮らしの知恵」といった、教科書で学んだ沖縄の気候と人々の暮らしの工夫との関わりを、調べた情報と結びつけて記事に落とし込んでいました。

 作業に詰まった時や、新しいアイデアが欲しい時、子どもたちは自然に席を立ち、友達のもとへ向かいます。「この写真、どうやって入れるの?」「その見出し、面白いね!」そんな会話が教室のあちらこちらから聞こえてくる光景は、温かい学び合いの空間そのものです。わからないことは教え合い、互いのよいところを認め合う。この「他者参照(学び合い)」を通して、一人ひとりの考えがより豊かに、そして深まっていきます。