菓子野っ子ダイアリー

7月2日(水) 参観日 5年生体育:作戦と実践で深まる絆~ネット型ゲーム「キャッチバレーボール」~

 参観日に5年生の体育では、ネット型ゲーム「キャッチバレーボール」の授業を公開しました。ネットで区切られたコートの中で攻防を組み立て、一定の得点に早く達することを競い合う簡易化されたゲームです。この単元を通して、子どもたちは単に運動能力を高めるだけでなく、仲間と協力し、課題を解決する力を養うことを目指しています。

  

 【タブレットを活用した「作戦タイム」が白熱!】  特筆すべきは、試合と試合の間に設けられた「作戦タイム」です。子どもたちは、床に座り、各自のタブレットを開いていました。そこには、Googleスライドで作成されたコートのシートが表示されています。写真にあるように、子どもたちはそのシート上で、自分たちのチームの3人のポジションを動かしながら、活発に意見を出し合っていました。「次はここにパスを出す!」「相手のこの位置が空いているから狙おう!」といった声が聞こえてきます。チームでシートが共有されているため、自分のタブレットで見ながら友達の意見に真剣に耳を傾け、より良い作戦を練ろうとする姿が見られました。そして、ポジションや動きの確認が終わると、代表児童が文章で具体的な作戦を記入していきます。共同編集機能があるため、一人が書き始めると、それに気づいた他の子が言葉を追加したり、より適切な表現に修正したりする場面も見られました。保護者の皆様も、子どもたちがICT機器を使いこなして共同で課題解決に取り組む様子に、大変驚かれていました。

  

  

【作戦が活きる!白熱の試合展開】 作戦タイムが終了すると、再び試合です。タブレットで練り上げた作戦を胸に、子どもたちは真剣な表情でコートに立ちました。先ほど話し合ったポジションを確認し、ボールが来るたびに声を掛け合い、懸命にボールを追います。作戦がうまくいき、見事得点が入った時には、チーム全員で喜びを分かち合う姿が見られました。また、作戦通りにいかなかった時も、すぐにチームで声を掛け合い、次の一手を考えているようでした。このように、子どもたちは作戦を立てる生き生きとした表情と、それを実行しようと懸命にプレーする姿を見せてくれました。仲間と力を合わせて競い合う楽しさや喜びを味わいながら、ボール操作の技術だけでなく、自己やチームの課題を見つけ、その解決のために考え、協力する力を大きく伸ばしています。

  

 本日の授業を通して、子どもたちの成長を皆様にご覧いただけたことと思います。今後も、様々な活動を通して子どもたちの可能性を引き出す体育の授業を展開してまいります。