菓子野っ子ダイアリー

5月2日(金) 腰塚勇人先生『命の授業』~魂を揺さぶる言葉「ドリー夢メーカー」子どもたちの心に深く刻まれたメッセージ~ 

  庄内小学校との合同開催となった1日(木)の講演会では、元体育教師の腰塚勇人先生をお迎えし、『命の授業』というテーマでお話いただきました。講演は、①ドリー夢メーカー、②命が元気になる行動という二つの柱でした。かつてスキー事故で首の骨を折るという壮絶な経験をされながらも、奇跡的に一命を取り留められた腰塚先生。講演では、全身麻痺という想像を絶する困難の中、ご両親、奥様、教員仲間、看護師の方々、そして生徒さんたちの温かい支えと励ましによって、懸命なリハビリを乗り越え、再び教壇に立つまでの道のりを語ってくださいました。 

  

  

 その中で、腰塚先生は力強く、そして優しく語りかけました。「みんな誰かの大切な命。だから、決して自分の命を粗末にしたり、他の人の命を傷つけたりしてはいけない。与えられた自分の体と心を、周りの人を元気に、笑顔にするために精一杯使おう」と。講演後には、本校の2名の児童が勇気を出して質問しました。「学校に戻ることができたときの気持ちを教えてほしい」「リハビリで一番つらかったことは何ですか」。腰塚先生は、一つ一つの質問に真摯に向き合い、自身の経験と深い想いを込めて答えてくださいました。 

  

 そして、別れを惜しむように、子どもたちから腰塚先生へ、感謝の気持ちを込めた『さんぽ』の元気いっぱいの歌声が送られました。体育館いっぱいに響き渡る歌声は、腰塚先生の言葉が子どもたちの心に深く届いた証でしょう。今日の『命の授業』を通して、子どもたちは、かけがえのない自分の命、そして周りの人たちの命の尊さを改めて感じたことと思います。腰塚先生の魂の叫びは、きっと子どもたちの胸に長く刻まれ、これからの人生を力強く生きる糧となるでしょう