菓子野っ子ダイアリー

7月4日(金) 6年生「探求!丸谷川のひみつ」~五感で感じる水辺の環境調査~

 本日、6年生が楽しみにしていた水辺の環境調査の第2回目が行われました。前回、保健所の皆さんに教わった水質調査への関心を胸に、今回は山田町の池之原橋付近、丸谷川へ出発!夏の日差しが降り注ぐ中、子どもたちは目を輝かせながら活動しました。保健所の皆さんからは、身近な川と触れ合いながら、誰でも簡単に水辺の調査ができる「五感を使った水辺環境指標による調査」について教えていただきました。「自然の音」「自然の風景」「水の透明度」「水のにおい」など、6つの項目をそれぞれ4段階で判定していくそうです。

  

 調査の始まりは、ちょっぴり神秘的な時間から。「目を閉じて、1分間、川や鳥、風の音に耳を澄ましてみましょう。」先生の声に、子どもたちは静かに目を閉じ、集中して自然の音に聞き入っていました。「サラサラって水の音が聞こえた!」「鳥の声もするね!」と、早速、五感を研ぎ澄ませている様子です。

 次に水の透明度を測る調査です。メモリのついた透明な管に川の水を入れ、目印がどのくらいの距離まで見えるかを測定します。「もっと奥まで見えるよ!」「すごい、すごく透明だね!」子どもたちの驚きの声が上がります。「わぁ、水が冷たくて気持ちいい!」「あれ、この水、どんな匂いがするんだろう?」容器に入れた水のにおいを嗅ぐ調査も行いました。

  

  

 そして、いよいよ前回学習した水質調査、COD(水の中に含まれる汚れの度合いを表す検査)に挑戦! 「この試薬を入れると、色が変わるんだよね?」「どんな色になるかな?」わくわくしながら試薬を投入する子どもたち。「見て!ピンク色になったよ!」「やった!きれいな水だ!」試薬が『きれいな水』を示すピンク色に変化した瞬間、声が高まりました。

 さらに、川にどんな生き物がいるのかも調査しました。バットに入れた川の水と石をじっと見つめ、「あ、何か動いた!」「この虫、初めて見た!」と、目を凝らして観察します。採取した生き物の個体数を数えたり、どんな種類の生き物かを図鑑と照らし合わせたりと、協力しながら真剣に取り組んでいました。「ムカシトンボ」、「ゲンジボタル」のようにきれいな水にしか生息しない生き物を発見し、大喜びする姿も!子どもたちが調査した丸谷川の水質は、なんと4段階の総合判定で最高の『きれいな水』でした!「丸谷川って、こんなにきれいな川だったんだね!」「このきれいな水、ずっと守っていきたいね。」

  

  

 子どもたちは、自分たちの五感で感じ、科学的な方法で確かめた丸谷川の豊かな自然に感動し、その環境を守ることの大切さを心に深く感じているようでした。今回の調査を通して、子どもたちは身近な自然への理解を深めるとともに、環境保全への意識を一層高めることができたようです。