着衣泳に挑戦!【1年生】3
さあ、いよいよ自分がおぼれそうになってしまったときの学習です。
水の中に服を着たまま入ると、どんな感覚なのか?
その感覚を知るために、いよいよ着衣のまま(体育着を着たまま)水の中に入りました。
「いつもの水着だけの時と比べて、どう違うかを考えて、歩くんだよ。」
そう指示して、流れるプールを作るように「水中ウォーキング」をしてもらいました。
プールを数周して ピッ ピッ ピーッ!(子ども達は、元の場所に戻り、プールの壁に背中を付けます)
「次は、いつもやっているようにイルカさんで、足をバタバタして反対側にいって、もどってくるよ。」
そう、「バタ足」です。
バシャ バシャ バシャ バシャ・・・
そうやって「水中ウォーキング」と「バタ足」をしたあと、感じたことを各クラス1人ずつ言ってもらいました。
すると・・・
〇 いつもにくらべて、あるきにくい
〇 (バタ足で)泳いでも、いつもは近いのに遠くに感じた。( → いつもより進まなかった)
〇 いつもにくらべて 動きにくい
と子ども達は言ってくれましたよ。(#^.^#)
そこで、そんな水中でどうしたらいいか、練習をしました。
もし、不意に湖や川、海などの水の中に、もし落ちてしまったらどうしたらいいでしょう?
まあ、その状況にもよりますが、それは、もがいて岸の方をめざしたりするのではありません。不意と言うこと
は当然、靴や服を着けたままですから衣類が水分を吸収して重く、動きにくくなります。慌ててもがくと溺れてし
まうだけでなく、泳ぎが得意な人でも上手く泳げませんし、無理に泳ぐと無駄に体力を消耗することにもなりかね
ないのだそうです。
ではどうするのか。
実は、そんな水難事故への対処法として、世界的に注目されている合言葉があります。それは、
「☆☆☆UITEMATE(ういてまて)☆☆☆」
です。水面に体を仰向けに浮かべて呼吸を確保し、救助を待つ方法です。そのことを子ども達に伝え、練習です。
というわけで、水に浮いて待つ練習を
①やり方の説明 ②ぺットボトルを使って浮く練習 ③ できた人は、ペットボトルなしで浮く練習
という流れで学習活動をしましたよ。
ほとんどの子どもたちにとっては、「水の上に背浮きをする」感覚は、人生初の「未知の感覚」です。
もちろんみんなできたわけではありませんが、教師の支援も受けながら、これまで未知の感覚であった
「足を地面から離して背中で浮く感覚」は体感し、1年生レベルで上手な子もいっぱいいました。
それぞれの子がそれなりに体感し、自分の命を守ることについて感じられたのではないかな~。
こういう学習を6年間続けていくことで、将来不運にも水難事故に遭ってしまったとき、自分の命を守れる力が
ついていくのではないかな~と思っている1年生担任一同です。1年生着衣泳の時間は、そんな時間でありました。
以上、「1年生着衣泳レポート」でした!
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表紙写真の説明
◎三島通庸(みしまみちつね)銅像:三股町の基礎を築いた人物
◎三股小学校の校章:若鳩(子ども達)が霧島の山々を望む三股の地(三:三股小)で、大空を自由に羽ばたき、学問に励み(3つのペン先)、真っ直ぐに夢に向かって飛び立っていく姿を表しています。
◎三股小学校正門:昭和46年2月9日にできた正門、体育館は平成23年3月14日完成:周りの駐車場も完成。南校舎は昭和34年から40年にかけて3回に分けて完成。平成4年1月18日に大規模改修工事で新しくなる。グラウンドは、小学校では大きい方で100m直線が楽にとれる。もとは250mトラックだったものを昭和60年に200mに変更された。
◎三股小学校で一番古い桜の木:いつ植えられたかは不明。