学校の様子

2016年6月の記事一覧

え!テレビにノートが写ってる??

昨年度は、いくつかの授業で、複式学級では、「学年別の複式指導」が行われていました。

つまり。

昨年度45年生の算数(参観日)の様子。
4年生は、教室後方で後ろ向きで授業中。


5年生は、教室前方で、前向きで授業中。



担任先生は、4年に行ったり、5年に行ったり。基本的には子どもたちに自主学習の力を付けて、リトルティーチャーの指示で授業が進みます。

ところが・・・。やはり、個別にていねいに教えたり、ゆっくり意見を聞いたりしたい!

全教師の思いにより、「本年度、複式授業を解消!」

さあ、4年生、算数の時間ですよ。どうなっているかな。

相棒の3年生は、どこにいるのかな・・・。
お、いたいた。図書室で、学習中。


いいでしょ?4人で、仲良く、集中して、調べ学習。静かに、そして、熱く、協議が行われているようです。教科は・・・社会?国語?世界の学校について調べています。



みんなすごいよ、タイではこんな学校があるの!



韓国では、こんにちはは・・・アン、アンニョ、アンニョロニョロ・・・ああ、難しい!
(正解は、アンニョンハセヨ!ですよ~)



この静かで、集中できる学習空間。時間。なんとすばらしい!



相当な集中により、みんなの頭の中に、しっかり、世界の学校の様子が入ったことでしょう。



昨年度の「複式指導の算数」の時間にこの活動が行われています。
では、4年生は?

算数です。

課題はこれ。
63兆ー35兆は、28なのか、28兆なのか。
もし、複式指導中なら、兆に○付けて次に飛ばすような、ささやかな課題。
しかし、ここで、きちんと議論をすることが、次の成長につながる!



誰か、説明して。

さのっこ女子。颯爽と手を挙げた。さすが!



さっと前に出る。

説明します!
全員「はい!」
気持ちよい集中が走る。



ん?それにしても、発表者は、ノートを見て、指さして説明しいます。
これでは、みんなに見えないのでは????




あれ?みんな、ノートではなく、違う方を見ているぞ。



??テレビ??



ん?なんだ。この変な機械は?
40年前の熊本市の小学校にはこんなもの、なかったぞ。



教室後方に行ったら、意味が分かってきました。

このノートが。


こんな風に大テレビに映って。



こんな風にみんなは学習しているの!すごいですね。



さのっこ女子の説明にみんな納得。

複式指導では、こんなにゆったりした、協議はなかなか見られなかったなあ。
今年は、ムードが違うなあ。



他に意見がある人!
まだ、こだわりの協議を続けます。学年別指導のゆとりがあるから!


計算の時に。


まず、このまま計算します。



次に、28にちに、兆になるためのゼロを書き足します。



納得!ふむふむ。



なるほど!


そのとおりだわ!

みんな、納得!


ふむ、その通りだ!納得です!



校長退席。
その後、おそらく、全員一致で、28に兆をつけたことでしょう。



これぞ、「みんなで、ああでもない、こうでもないと協議し、学び合い、高め合う学習」
まさしく、アクティブラーニング!

ナポレオンは言うことでしょう。

集団で、いろんな考えをぶつけ合いながら、ああでもない、こうでもない、と悩み、苦しみ回答にたどり着いたとき、真の意味での学習が成立する。
そのようにして、身に付いた学習内容は、問題が場を変え姿を変えても、いつまでもその子どものアイテムであり続けるし、忘れ去られることはない。
すなわち、学習が「身に付く」瞬間である。


単学年指導。いろんな先生にわがままをお願いして、みんなで授業を分かち合って、達成しました。狭野小では、現在、複式指導は消滅しております。

さあ、みんなで力を伸ばしていこう!

by 校長 (^o^)