県人権教育推進校としての取組の紹介
野尻小では人権教育推進の取組として、隔週木曜日のお昼の放送時間に、人権に関する話(にこにこ放送)を職員が輪番で子どもたちに伝えています。11月9日の今日は校長の私が担当でした。「自分も相手も大切にすること」について、『となりのたぬき』という絵本を読みました。
大っ嫌いなたぬきをこらしめるよう、お月様にお願いしたうさぎ。お月様はうさぎに言います。「それならわたしがたぬきをぽかぽかになぐってこぶだらけにしよう。ぺちゃんこにして、おせんべいにしよう。どこか遠くへぶっ飛ばしてしまおう。そのかわり、一つ約束しておくれ。ひと月の間、たぬきにうんと親切にしてやることができるかな。それができれば、わたしもちゃんと約束を守るよ。」と。うさぎは、約束を守ってたぬきの言うことを何でもしてやりました。そのうちたぬきは、「うーん、あのうさぎって案外いいやつだったんだ。知らなかったなあ。」と服をあげたりおみやげを買ってきたりするようになります。そして、「あのうさぎ、本当はいいやつなんだ。あいつのためならぼくはなんでもするよ。」と話すようになります。それを陰で見ていたうさぎがつぶやきます。「あー、ぼくはお月様にとんでもないことを頼んでしまった。どうしよう。ちょうどひと月たっちゃった。」お月様が言います。「さあ、約束だよ。たぬきをやっつけてあげよう。ぽかぽかなぐって、こぶだらけにするか。ぺちゃんこのおせんべいにするか。それともどこか遠くへぶっ飛ばそうか!」うさぎは「やめてくださーい」と言った、というお話です。
お話の後、低学年児童に次の質問を投げかけました。「うさぎさんは、どうしてお月様に『やめてくださーい』と言ったのでしょう。」中学年児童には「お月様に『やめてくださーい』と言った時、うさぎはどんな気持ちだったと思いますか。」高学年児童には「お月様は、どんなことを思って、ひと月の間たぬきに親切にすることを約束させたのでしょう。」と質問しました。校内放送だったので答えはその場では返ってはきませんでしたが、昼休みに何人かの児童から、「うさぎはたぬきのことが好きになったから、お月様に『やめてください』と言ったと思います。」「お月様は、うさぎとたぬきに仲良くなってもらいたくて、あんな約束をしたと思います。」等、声をかけてくれました。友だちの嫌なところだけに目を向けるのではなく、いいところを見つけて好きになること、友だちの新しい部分を発見して、もっともっと仲良くなることの大切さを感じ取ってもらえているとうれしいです。
12月4日から10日は世界人権週間で、最終日の12月10日は世界人権デーに設定されています。小林市、えびの市、高原町の3市町では、12月と7月に「西諸人権について考える取組をしよう」と決めています。人権週間や人権デーは、いじめや差別、偏見(かたよった見方をすること)をやめ、みんなが幸せに生きるためにどうすればよいかを世界中のみんなで考える日です。1948年12月に各国の代表者が集まって話し合決って決められ、今年で75回目になるそうです。この機会に、人権についての学習を行う中で、のじりっこのみんながそれぞれに、どうすればみんなが楽しく、幸せ!と思える学校がつくっていけるか考えてほしいと思います。
にこにこ放送でつかった放送原稿はファイルにストックし、道徳科の時間や学級での指導で活用できるようにしています。
今日の給食
12/5(金)
麦ごはん、ハヤシライス、ごまドレサラダ
今日は、子どもたちに大人気メニューの一つでもある「ハヤシライス」です。豚肉やニンジン、玉ねぎ、グリーンピース、エリンギなどが入っていています。ルーもとても美味しいです。サラダはキュウリやキャベツ、コーンが胡麻ドレッシングで和えてあって、こちらもとても美味しいです。