学校の様子

家庭教育学級(人権教育)

9月14日(木)午後7時より、野尻庁舎で3校合同家庭教育学級がありました。性同一障がいの当事者である黒木瑞希さんを講師にお招きし、「それでも、生きぬいた」という演題でお話いただきました。自分らしく生きることができず、普通とは何かと問い続け、一番苦しかった学生時代は、たくさんの知人や友人に出会って救われ、困難を乗り越えたことなど胸が詰まるようなお話もありましたが、「先に生まれてきた者の責任で、これから生まれてくる同じ境遇の子たちには、絶対に同じような思いをさせたくない。」との思いで、ご講演を続けられている熱い思い、メッセージを受け取りました。黒木さんは最後に「差別と偏見をなくすために力添えをお願いする。正しい知識を持った、やさしいまちになってほしい」と強く話され、壇上から降りられ深々と頭を下げられました。黒木さんの強い思いを感じることができました。ある調査によると日本のLGBT当事者の割合は人口の8.9%、11人に1人で、「身近にいないと感じている人にとっては、『気付かなかった』『知らなかった』だけで、無関係という数字ではない。何気ない言動で傷ついている人がいる現実に気付いてほしい」と語り掛けられましたが、この数字からも私たちの身近な問題になっています。参加者一同、今日お聞きしたことをもとに、子どもたちがつらい思いをせずに生きていけるように、そして、差別のない、みんなが幸せだと思える 社会づくりの担い手となるように、教師として、親として、今できることに取り組んでいきたいという気持ちになりました。黒木様、貴重なご講演をありがとうございました。