学校の様子

県人権教育推進校として

本校は令和5年度県人権教育推進校の指定を受け、子どもたちの心の教育、いのちの教育の充実に努めています。その一環として今年度、全学年でピア・サポート(仲間づくり)とSOSの出し方教育に関する授業を行うことにしています。本日、4学年でピア・サポートの授業がありましたので紹介します。授業ではまず、ピア・サポートとは何か、について、その意味と目的を子どもたちに説明した後、「上手な話の聞き方をマスターして仲間の絆を深めよう」との学習のめあてを提示しました。最初の活動ではアイスブレーキングとして「自己紹介ゲーム」を行いました。アイスブレーキングとは授業をうける子どもたちの緊張を和らげる活動です。先生は自己紹介のさせ方として、まず一人目が「〇〇の好きな◇◇です。」と話したら、次の子どもには「〇〇の好きな◇◇のとなりの、△△が好きな☆☆です。」と、セリフをどんどん増やしていき、班のみんなのことが自己紹介を通して広がる活動を取り入れました。そして、雰囲気が十分和らいだところで1つめの活動「たし算トーク」をしました。これは班のメンバーでじゃんけんをし、出した指の数の合計の一の位の数(0~10)の数に応じたお題が決められていて、そのテーマに沿って、自分の話をする活動です。お題には「あなたが大事にしているものは?」「言われてうれしい言葉は?」「ほっとできる場所はどこ?」などありましたが、話し手は楽しそうに話をし、聞く子どもも身を乗り出して聞いていました。話す方も聞く方もとってもいい笑顔でした!「足し算トーク」の次は、「名画づくり」という活動がありました。これは、何もかかれていない画用紙一枚に、班員が順番に一筆書きで自由に描いていく活動です。各班ごとに子どもたちは自由にマジックで線を描き、最終的には何となくそれらしい形ができ、みんなで作品の題名を考えました。とてもユニークな作品が出来上がりました。今回の授業では自己紹介も含め、3つの班活動がありましたが、全体を通しての約束事(笑顔、顔を見る、うなづく)を意識しつつ、話すとき、聞くときのルールをよく守りながら活動することができました。3つの班活動にはそれぞれ意味があり、活動を楽しみながら学び、授業開始前と後で、学級の雰囲気がぐっとよくなるのが分かりました。すばらしい授業でした。野尻小学校ではもうすでに9月の参観日で2年生もピア・サポートの授業「にっこりことばにへんしん」を実施しており、今後、全学年でSOSの出し方教育も含め、授業実践を進めてまいります。人権教育の指定を受けたことで、ますます、心のやさしい子どもの育成につなげていきたいと思います。

最後の写真は購入した書籍です。子どもたちが読む本は図書室に近日中に並べます。指導用は職員で読み合い、今後の指導に役立てます!