令和5年度 第3回家庭教育学級
第2回家庭教育学級は、7月25日(火)に行われ、香育やハーバリウムディフューザー作りを行いました。その様子は、「メニュー」の「学校の様子」で紹介しています。
9月8日(金)の午後7時から第3回家庭教育が行われました。今回は、「みやざき家庭教育サポートプログラム」を活用してトレーナーの方に、ご講話をお願いしました。テーマは「心の痛みに寄り添う」、プログラムは「何気ない差別を考えよう」、ねらいは「子どもが差別につながる言動をしたときの関わり方について考える」でした。
最初に、アイスブレーキングとして数枚の「だまし絵」を見て、何に見えるか参加者で話し合いました。今回の学習に関係する個々の思い込みを表面化するものでした。また、「無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)セルフチェック30」を行いました。自分は、人を見かけや性別で判断しがちな傾向にあるのか、「~すべき」にとらわれて人を見がちな傾向にあるのか、そのどちらでもないのかチェックしました。
次にワークⅠとして、何気ない差別とはどんなことか、思い返してみました。「『あなたは、お姉ちゃんなんだから。男の子なのだから。』と言ってしまう。」「『女の子なのに、どうして部屋がこんなにぐちゃぐちゃなの。』と言ってしまう。」「『あなたのお子さんは、一番上が女の子でよかったですね。』と言われてしまう。」「結婚したら、『赤ちゃんはまだなの?』と言われてしまう。」「力仕事の加勢を、男性に要請してしまう。」「女の子に服を買ってあげるとき、スカートをすすめてしまう。」など、いろいろな経験談が出て、「確かにこれは差別だよね。偏見だよね。」という理解を深めました。
最後に、ワークシートⅡとして、場面を設定し、親として何と言うか話し合いました。「子どもがリレー大会の同じチームの子について、『今度のリレー大会、◇◇くんと一緒だけど男子なのに足が遅いんだよね。』と話してきたとき」という場面でした。これに対して、「リレーなんだから、チームでカバーすればいいんじゃないの。」「人それぞれに違いがあるよ。足が速い人もいれは、遅い人もいるよね。そこに、男女の違いはないよ。」「何でもかんでも男子だから、女子だからということはないよね。」「それじゃあ、男子は全員足が速くないといけないの?その反対に、女子は全員足が遅くないといけないの?」などの意見が出ました。
今回の学習をとおして、参加者みんなの意見を聞くことができて、改めていろんな考えがあるんだなと感じました。そして、差別には、無意識の思い込みが一因であることもあり、それにより人を傷つけることもあること。だから、いろいろな視点で多面的に人の個性や物事を見ていかなければならないということが分かりました。
みやざき家庭教育サポートプログラムのトレーナー様、昼間のお仕事でお疲れの中ご講話くださり、本当にありがとうございました。とても勉強になりました。
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