令和6年度主題研究

【研究主題及び副題】

「分かる!・できる!」児童生徒の育成
~ICT活用を取り入れた授業等の実践や指導方法の工夫を通して~

 【主題設定の理由】

 平成29年3月に公示された学習指導要領には、「何ができるようになるか」「何を学ぶか」「どのように学ぶか」という点から、未来の創り手となるために必要な資質・能力を育むことが記されている。また一昨年度からは、1人1台端末、通信ネットワーク等の学校ICT環境を整備・活用する本格的なGIGAスクール構想が推進されている。学習指導要領に基づいた児童生徒の資質・能力の育成に向けて、ICTを最大限活用し、これまで以上に「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実し、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善につなげることは、必須の課題となっている。本県においても、近年の『「分かる!・できる!」まで教えよう!!』をkeywordとし、授業改善を図り、児童生徒の学力向上を目指した取組とともに、ICTを活用した授業実践が多く進められている。

 小中一貫校の本校では、ここ数年、「授業づくりへの改革」として、4視点(①授業のめあてや学習課題及びまとめの提示 ②的確な指示や発問 ③分かりやすい授業と理解度の把握 ④定着や習熟、活用の時間確保)を共通の課題とした授業改善を実践してきた。また一昨年度からは、各教科の授業においてどのようなICTの活用の仕方があるのか模索しながら、授業実践に取り組んできた。児童生徒の現状として、学習面における課題は小中で共通している内容が多く、各学年での学習内容を確実に身に付けることが重要である。ICTの活用に関しては、児童生徒の情報活用能力の育成や教職員に求められる資質、指導力向上が引き続き大きな課題であり、今後も継続して取り組んでいく必要がある。

 そこで本年度は、小学部、中学部それぞれで児童生徒の実態からの課題を明確にし、課題解決を目指した授業等の実践から学力向上を図り、そのための手段の1つとして、ICT機器の活用ができるものを実践・検証していく。まず、職員を4つのグループに分け、グループで課題解決を目指すもの、目標を設定する。そして、グループごとに目標に向かって共通理解や実践を行う中で、ICT活用できるものを考え効果を検証する。最後に、グループごとの取組を全体で協議、共有して、今後の指導に生かし、つなげていく。その中では、これまでの4視点を意識した授業実践、全職員による諸検査等の結果や児童生徒の学習状況について把握・分析・考察を行う課題把握も続け、「分かる!・できる!」児童生徒を育成する基盤とする。ICT活用のために、職員間では昨年度以上に、ICT機器、ソフトやアプリの使い方、授業での活用の仕方などを共通理解する場を作り、職員のICT機器を活用した授業頻度を高め、指導力向上も行う。児童生徒へは、授業以外の場でもタブレット等を用いて学習する機会を意図的に作り、文字入力、機器の使用などのスキル向上を図る。また情報活用能力を高める指導計画を考えたり、授業での実践の内容や実践の効果の有無、児童生徒の課題解決が図られているか等を全職員で検討したりすることによって、児童生徒の学力向上につながる研究を進めていくこととした。

 このような研究を通して、東郷学園の教育目標である「夢と希望をもって輝きながら共に伸びゆく子どもの育成」の具現化に迫ることができると考え、本主題及び副題を設定した。

 【研究の目標】

 児童生徒の現状からの課題を明確にし、グループごとに課題解決を図る授業や学習指導等の実践を進めるにあたり、ICTの効果的な活用を検証することによって、児童生徒が該当学年の学習内容を身に付ける力と教師も含めたICT活用の実践力の向上を図る。

   

【研究の仮説】

 児童生徒の現状からの課題を明確にし、共通理解して課題解決を図る授業や学習指導等を実践する中で、効果的なICT活用の検証を行っていけば、児童生徒が該当学年の学習内容を身に付けることにつながり、教師も含めたICT活用の実践力も高まるであろう。

 

【研究の内容】

① ICTを取り入れた授業実践・授業改善

 ・ICTを取り入れた授業の実践

 ・グループごとに行う一人一授業を通した授業改善

 ・授業実践の共有

② 児童生徒・指導者のICT活用実践力の向上

 ・授業以外の時間を活用した実践

 ・ICT活用に必要な職員研修の充実

 ・児童生徒の情報活用能力を高めるための指導計画等の作成

 

R6研究計画.pdf

R6研究組織.pdf

令和5年度主題研究

【研究主題】

「分かる!・できる!」児童生徒の育成
~ICTを活用した指導方法の実践を通して~

【主題設定の理由】

 平成29年3月に公示された新学習指導要領には、「何ができるようになるか」「何を学ぶか」「どのように学ぶか」という点から、未来の創り手となるために必要な資質・能力を育むことが記されている。これは、児童生徒の実態を把握し、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善という新たな授業スタイルに迫るものと言える。また昨年度より、本格的なGIGAスクール構想が推進され、1人1台端末、通信ネットワーク等の学校ICT環境を整備・活用することで、個別最適な学びと共同的な学びの一体的な充実など教育の質の向上が、急務の課題となっている。本県においても、近年の『「分かる!・できる!」まで教えよう!!』をkeywordとし、授業改善を図り、児童生徒の学力向上を目指した取組とともに、タブレット端末等の整備、ICTを活用した授業実践が進められている。

 小中一貫校の本校では、ここ数年、「授業づくりへの改革」として、4視点(①授業のめあてや学習課題及びまとめの提示 ②的確な指示や発問 ③分かりやすい授業と理解度の把握 ④定着や習熟、活用の時間確保)を共通の課題とした授業改善を実践してきた。その中でも、特に課題であった読解力の弱さや習熟の時間の確保に取り組んだ。そして、「確実な実態把握と分析」として、各学習状況調査等を学部・学年ごとに採点・分析し、課題を把握して指導の改善に生かしてきた。これらの実践は、授業を行う上で、今後も要となるものであると考える。また、昨年度から取り組んでいるGIGAスクール構想による授業でのICTの活用は、本校職員にとって引き続き大きな課題であり、児童生徒の今後の活用能力を高めるためにも、さらに意識して取り組んでいく必要がある。

 そこで本年度は、小中一貫して、分かる授業の実践から学力向上を図り、そのための手段の1つとして、ICT機器の活用を試行、実践していく。これまでの4視点を意識した授業実践、読解力の育成や習熟の時間の確保を意識した学習過程、全職員による諸検査等の結果や児童生徒の学習状況について把握・分析・考察を行う課題把握を、「分かる!・できる!」児童生徒を育成する基盤とする。その上で、GIGAスクール構想の確かな実現に向け、各学年、教科等によって、授業の中で、どのような活用ができるのかいろいろな方法を模索し、実践していく。そのために、職員間で、ICT機器、ソフトやアプリの使い方、授業での活用の仕方などを共通理解する場を作り、職員の意識改革、実践力向上も行う。タブレット等を用いて学習する機会を意図的に作る中で、児童生徒の文字入力、機器の使用などのスキル向上、情報活用能力を高める指導計画を考えたり、授業での実践の内容や実践の効果の有無を全職員で検討したりすることによって、児童生徒の学力向上につながる研究を進めていくこととした。

 このような研究を通して、東郷学園の教育目標である「夢と希望をもって輝きながら共に伸びゆく子どもの育成」の具現化に迫ることができると考え、本主題及び副題を設定した。

 

【研究の目標】

 「分かる!・できる!」児童生徒を育成するために行ってきた授業改善等を基盤として、授業の実践から学力向上を図るための手段として、ICTを効果的に活用することによって、より確かな学力やICT機器を使用する簡単なスキルを身に付けることのできる児童生徒の育成を図る。

【研究の仮説】

 「分かる!・できる!」児童生徒を育成するために行ってきた授業改善等をもとに、授業を中心に、効果的なICTの活用を行っていけば、児童生徒の学習への関心が高まったり、ICT機器の使い方が身に付いたりして、学習内容の理解や定着、広がりにつながるであろう。

 

【研究の内容】

① ICTを活用した授業実践

 ・ICTを活用した授業の実践

 ・検証授業と一人一授業

 ・授業実践の共有

② 指導方法・指導計画の充実

 ・ICT活用に必要な職員研修の充実

 ・児童生徒の情報活用能力等を高めるための指導計画等の作成