お知らせ

脱穀

今日は、脱穀がありました。

米作り体験活動としては最後の活動です。

5月にビニルハウスで種まきをしてから約5か月。

いよいよゴールが見えてきました。

 

朝の活動で、おすず班ごとに班ごとのめあてと

自分のめあてを決めて臨みます。

機械を使うので、けがに気を付けるというような

めあてを立てている班かほとんどでした。

 

 

2時間目、学校横の寺原 正さん(坪谷地区地域ネットワーク協議会会長)の

ビニルハウスに移動して初めの会を行いました。

高学年が絵を見せて、それぞれの機械で気を付けることを紹介した後、

寺原会長のお話です。

足踏みだっこく機、とうみ、千歯(こき)の3つの機械の

使い方や歴史についてお話してくださいました。

もみを落としてくれる足踏みだっこく機は、明治の終わりから大正時代にかけて

発明されたそうですが、とても画期的な発明であったことをお話してくださいました。

それまで使われていた千歯こきと、足踏みだっこく機、

今日はその両方を体験したので、いかに足踏みだっこく機が画期的な発明であったかを

身をもって体験することができました。

また、寺原会長オリジナル手作りのだっこく機も見せてくださいました。

(千歯こき以前は、こんな感じでだっこくをしていたんじゃないかなあということで、

人間の知恵の進化の過程も感じられました。)

千歯こき班、足踏みだっこく機班、残ったもみを手で外す班、

3つのローテーションで全員が協力しながらどれも体験することができました。

このような体験活動を豊富に体験できるところが、

本校の小規模校ならではの良さでもあります。

 

最後に「とうみ」の使い方を実演して見せてくださいました。

風の力を利用して、中身のつまったもみと

つまっていないもみを選別していきます。

終わった後の缶の中身を見てみると確かに選別されているのが、

見た目にも分かります。

人間の知恵とはすごいものですね。

 

最後に寺原会長から

「今は、稲刈りと脱穀と籾の選別をコンバインという機械で

 稲を刈りながら同時にやってしまいます。」

ということを教えてくださいました。

今日は、便利なコンバインではなく

昔の米作りとしての脱穀を体験させてもらいましたが、

「残った穂にはもみが1つもなくて、とても上手にだっこくをしてくれましたね。」

とほめてくださいました。

めあて通り、けがをする人もなく、最後の片付けまでみんなで協力してがんばりました。

 

コンバインはたくさんの時間を人間に生み出してくれるので、

便利でそのありがたさが子ども達にも感じられたのではないでしょうか。

でも、便利ではないけれどみんなで協力してやる昔のだっこくも

人間味があるというか、これはこれでいいものですね。

 

さあ、いよいよ次はじっしょく!!

ではなく、もちつきです。

寺原会長、準備からご指導まで今日も本当にお世話になりました。

ありがとうございました。