お知らせ

よのなか教室

今日の3時間目、高学年は「よのなか教室」でした。

かい外科整形外科の甲斐 史朗(ふみろう) 院長先生に来ていただき、お話をしてもらいました。

 

話の内容は、大まかに言うと

・医師という仕事

・子どもの頃の話

・医師になったきっかけ

・転機

・子ども達に伝えたいこと

でした。

 

大まかに言うとこんな感じなのですが、

これを45分間、子ども向けに話すとなるとなかなかです。

 

しかし甲斐先生によると、人の命を預かる医師には専門的な「知識」と「技能」が必要であることはもちろん、さらには患者さんと心を通わせるための「コミュニケーション力」が重要なのだそうです。

そのさすがのコミュニケーション力で子ども達をぐいぐい話の中に引き込んでいきます。

 

例えば、子どもの頃の話では、

「先生は子どもの頃は血を見るのが苦手な子でした。」

「今は大好きだけどね」(えっ?)

などと笑いを誘いながら話を進めていかれます。

 

子ども達とのかけ合いも面白かったです。

「みんなは鼻が悪くなったらどこに行く?」

『耳鼻科』

「眼が悪くなったら?」

『眼科』

「歯が痛いときは?」

『歯医者さん』

「風邪ひいたときは?」

『お医者さん』(えっ?)

 

甲斐先生は、子どもの頃は車のエンジンを開発する仕事にずっと憧れていたのだそうです。それがいつの日か、お父さんの働く姿を見て医師の道へ。

 

東京でスポーツ外科医として活躍していた甲斐先生(高橋尚子さんや那須川天心さんなど、著名なスポーツ選手と一緒に撮った写真も拝見させてもらいました。)

 

しかし、時代は甲斐先生を日向へと導きます。

 

 1つ目の転機は、東日本大震災。

あの未曾有の震災の知らせを聞き、医師として震災に見舞われた方々のために働きたいと強く願い、東京を離れ、東北は岩手県山田町というところで働き始めます。

東日本大震災の被害の様子を実際に見聞きしてきた方の言葉には、やはり迫力があります。

子ども達にも伝わるものがたくさんあったのではないかと思います。

 

2つ目の転機は、その岩手県で知り合った地元の医師の方との交流。

自分のふるさとで一生懸命に働くその方との交流が、甲斐先生に自身のふるさと「日向」への想い、恩返しの気持ちを強くさせていったのだそうです。

 

最後にもう一度、甲斐先生が子ども達に伝えたいことをお話しされました。

キーワードだけ紹介すると「興味」「チャレンジ」「会話」「感謝」です。

 

大人が子ども達に仕事のことについて真剣に話をする「よのなか教室」

今日のこの時間が、子ども達に自分の将来について、またこれからの生き方について考えさせる貴重な時間となったことは言うまでもありません。

 

先生の今後益々のご活躍をお祈り申し上げ、お礼に代えさせていただきます。

甲斐 史朗先生、本日はありがとうございました。