日誌

校長のつぶやき(2016~2017年度)

明けましておめでとうございます。

 平成29年(2017年)がスタートしました。明けましておめでとうございます。旧年中は公私にわたり大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。酉年の今年は、職員も子どもたちも大きく羽ばたく年にできるよう、精一杯努力して参りたいと思います。皆様、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、本日、第3学期の始業式を行いました。
 代表児童生徒(3年生、5年生、9年生)の発表「3学期の目標」に共通していたのは、しっかりとした「目的意識」でした。ブロックリーダー(3年生)や小学部最上級生(5年生)、受験生・卒業生(9年生)と、それぞれが置かれた立場を真摯に見つめ、考え、しっかりとした目標を立てていました。きっと充実した3学期になることでしょう。頼もしい限りです。
 校長講話では、宮崎県(清武町)が生んだ郷土の偉人である安井息軒の「一日の計は朝にあり 一年の計は春にあり 一生の計は少壮の時にあり」という教えを紹介しました。今こそしっかりとした目標を立て、油断せずコツコツと努力することの大切さを話しました。特に9年生は、いよいよ受験を控えています。卒業を含め、「15の春」を笑顔で迎えられるよう、保護者と手を取りながら全力で支援していく決意です。

チーム美郷北学園

 先日来、皆様に協力をお願いしておりました「学校支援ボランティア」のご報告です。
 現在、個人・グループでご登録いただいているのが36名(グループ)です。ご登録いただき本当にありがとうございます。12月20日(火)18:00より、本校にて発足式を行いますので、時間の都合のつかれる方はぜひご参加ください。なお、会員はまだまだ不足しています。さまざまな取り組みを充実させていくためにも、できるだけ多くの皆様のご協力をお願いいたします。まだ登録されていなくても発足式にぜひおいでください。ご近所・お知り合いの方にもどうぞお声をかけ合ってください。よろしくお願いいたします。
 ところで、今回この学校支援ボランティアの会を立ち上げるに当たって、宮崎県こども政策課の未来みやざき子育て県民運動推進協議会(会長 河野俊嗣 宮崎県知事)が主管する「みやざき子育て支えん隊」に参加登録を申請していたところ、先日認定証が届きました。
 今後は、宮崎県も支援してくれる団体として胸を張って取り組んでいただきたいと存じます。ちなみに認定証と同時にオリジナルスタッフジャンパーも寄贈していただきました。発足式の折にご紹介したいと思います。団体名は「チームMKG(美郷北学園)」としています。

ようやく実現できました

 11月28日(月) 旧黒木小学校体育館において、地域の高齢者クラブの皆さんと本校1・2年生が交流をさせていただきました。昨年4月の美郷北学園誕生により、黒木小学校は閉校となりました。地域から学校がなくなるというのがいかに寂しいことかは、前任校でも経験しました。しかし、学校がなくなったから、地域の灯が消えたとだけはしたくない・・・と考えています。できるだけ早い時期に黒木地区へ出かけて、子どもたちの活動する姿を見ていただく機会をもちたいと考えていましたが、ようやく実現することができました。
 
 当日は、子どもたちからの歌のプレゼントの後、おじゃみや羽子板、独楽回しなど昔の遊びを中心に交流しました。「初めて羽子板をやったわい」「独楽回しをしてみたかったのよ」と、子どもたち以上に(?)楽しんでいただけたのも嬉しい場面でした。この日のために名札や名刺を準備した子どもたち。後で感想を聞くと「おもてなしの心」を学んだようです。
 最後は全員で記念撮影。ハグや握手をしてお別れをしました。

 初めての黒木地区訪問でしたが、これをきっかけに全学園生が出向き、遠足や奉仕作業などそれぞれの学年でできることに取り組んでいきたいと考えています。黒木地区の皆様、そのときはどうぞごよろしくお願いいたします。。
 今回の交流に際して、事前の打ち合わせから準備、体育館の開閉と後片付けまで、いろいろとご協力いただいた小田区長様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

五穀豊穣

 今月22日(火)から27日(日)にかけて、北郷地区は各神社の秋の大祭が開かれました。年に一度のお祭りは、地区をあげての盛大なものでした。
 子どもたちも子ども神輿や伝統舞踊に積極的にかかわり、地域の一員として貴重な文化を受け継いでいるようでした。どの子もおよそ1か月間かけて練習や準備をしてきたとのこと。中にはうまくいくまで夜遅く親子で練習した子もいたそうです。
 また、各地区の「おもてなし」の心にも十分に触れることができました。温かい汁の炊き出しや煮染め、おにぎりなどのふるまいを受け、思わず「おふくろの味」を思い出しました。地区によっては、2日間かけて行うところもありその準備の大変さを目の当たりにしました。
 地域でしか育てられない子どもたちの姿を見ながら、また少したくましさとおおらかさを感じることができました。
【宇納間神社大祭】子ども神輿と浦安の舞
【黒木神社大祭】かわいい子ども神輿の出発です。
【入下神社大祭】子ども神輿と浦安の舞・・・あいにくの雨でした。

「チーム美郷北」の大黒柱

 中教審は、平成27年12月「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申)」を取りまとめ、学校が複雑化・多様化した課題を解決し子どもに必要な資質・能力を育んでいくためには、組織として教育活動に取り組む体制づくりが必要であることを示しました。この「チームとしての学校」の体制を整備することによって、学校において子どもたちが成長していく上で、教員に加えて多様な価値観や経験を持った大人と接したり、議論したりするなどより厚みのある経験を積むことができ、「生きる力」を定着させることにつながるとしています。
 本学園でも、学校や保護者、地域の人的財産を生かした効果的な教育活動を展開するための基盤づくりに着手しています。その先陣を切って活動を展開しているのが、事務室の3人の先生方です。

【 西智之副主幹(左) 徳田三枝技術員(中) 日髙元喜主事(右) 】 
 本年度の学校経営重点事項の一つに挙げた「読書活動の推進」を受け、自発的に3人の先生方が様々な読書推進に向けた取組をしていただいています。以前このコーナーでもお知らせした「本のギャラリー」は県の図書館教育研修会でも紹介されました。また、貴重な時間を割いて子どもたちへの読み聞かせも行っています。

 自分たちにできることを可能な限りやっていく姿に、職員一同感銘を受けています。もちろんこのほかにも学級事務や校納金の手続き等、教員の負担軽減に積極的にかかわっていただいています。また、安全管理と活動記録を目的に校外学習にも同伴しています。学園のホームページにも多くの記事を掲載し、広報活動にも積極的です。今年は、事務室便り「MNG~事務室からみなさんへ」の定期発行も好評です。大黒柱の3人に、感謝の毎日です。

「人権の花」運動に感謝します

本日11月14日(月)、本学園光の庭にて「人権の花」運動における感謝状贈呈式を行いました。
北郷支所の日髙隆一支所長様、延岡人権擁護委員協議会の金丸秀裕会長様、宮崎地方法務局延岡支局の吉永裕二総務係長様他の皆様においでいただきました。これは、本年6月にいただいた花の苗を育てた子どもたちに感謝状が贈られるもので、児童生徒を代表して2年生の坂本凜さんが受け取りました。また、金丸会長様よりご講話をいただきました。


 式典の最後に児童生徒を代表して6年生の山下夏澄さんがお礼のあいさつをしました。

その一節を紹介します。

 花は人間に似ています。花は、太陽の光があたっているときや雨が降ったときなどはとても元気で、曇りのときは少ししおれています。人間は、友達と仲良くしているときは笑顔だけれど、けんかをしたときは元気がなくなります。(中略)これからは、この「人権の花」を育てた経験を生かし、友達に優しくしたりいじめのない学校生活を送ったりしたいです。

 このあいさつのとおり、「人権の花」事業の意義は達成できたのかなと思います。感謝状をいただきましたが、本当に感謝しなければならないのは私たちの方です。子どもたち一人一人が花を大切に育てながら、命や思いやりについて考えるチャンスをいただきました。目に見えない命や思いやりという言葉を花を通じて理解させていただきました。本当にありがとうございました。

葉桜まつり

 11月3日(木)「文化の日」に西郷ニューホープセンターで「第28回葉桜まつり」が開催されました。この祭は、郷土美郷町西郷が生んだ歌人「小野葉桜(おの はざくら)」の偉業を顕彰するものです。葉桜は、明治12年生まれで歌人若山牧水とも親交がありました。遺稿歌集「悲しき矛盾」は、没後40年を経て出版されました。

 式典では、神事の後、歌碑まつりや葉桜の歌コンサートなどが催されました。その後、「葉桜短歌賞」の表彰式が行われました。
 今回の短歌コンクールには、本学園からも多数の作品を応募しましたが、そのうち3点が見事小学生の部で入賞しました。
 【優秀賞】
   みんなでねなわとびするとたのしいねなんかいとぶのほしのかずだよ
                       1年 尾形 亜依 さん
   もういいよはやくでてきておつきさまつぎはわたしがかくれるからね
                       1年 黒木 小春 さん
 【佳 作】
   ありさんは何でもはこべる力もちオリンピックなら金メダルだね
                       2年 中村 飛悠 さん
 いずれも小学生らしい感性で、特に結句が素晴らしいと選者の伊藤一彦先生からも絶賛されていました。地元美郷町だからこそ、受賞の意味も大きいと思います。名誉なことです。本当におめでとうございました。
【入賞した 黒木さん(左)と尾形さん、そして中村さんです。】

収穫の秋

 どこからともなくキンモクセイの香りが漂う季節となりました。1か月前には彼岸花の話題をお届けしましたが、それも今ではコスモスに代わっています。鮮やかな愛らしい花です。

 その向こうには、頭を垂れる稲穂。10月も後半に入り、北郷地区の水田も実りの秋を迎えています。農家の皆さんは、天気を気にしながらも収穫に大わらわのようです。家族総出で刈り取る姿をあちこちで見かけます。
 本校も6月に5・6年生が田植えをした水田があります。

今では、

ここまで成長しました。八十八の手間がかかるといわれる稲作ですが、

こんなに立派に実りました。自然の素晴らしさはもちろんですが、これまで管理をしていただいた学校支援ボランティアの「甲斐栄 さん」のお力によるところが大きいのです。
 実は、10月21日(金)に稲刈りを行いました。天候を見て少し早めの収穫となりました。


 しばらく乾燥させ、脱穀・精米の後12月には、9年生の受験合格祈願に餅をつく予定です。お世話いただいた甲斐栄さんと奥様、本当にありがとうございました。もうしばらくよろしくお願いいたします。

【甲斐栄さんです。】



「弁当の日」

 2001年、香川県の小学校の校長先生をしていらした竹下和男先生が始めたのが「弁当の日」です。子どもたちが自分でお弁当を作って学校に持ってくるという取組です。宮崎県でも多くの学校で推進され、竹下先生の講演も度々実施されています。
 さて、本校では今日21日(金)を弁当の日として、幼稚園から9年生までがそれぞれの段階に応じて弁当を作り、持参しました。そのねらいは、
①弁当作りを通して食と命を見つめ、食への関心を高めるとともに感謝の心を育む。
②子どもが自ら考え、「実践・失敗・改善・工夫」といった一連の体験を繰り返すことによって、生涯に渡り生きてはたらく暮らしの力を身に付けさせる。
ことにあります。前期ブロックの子どもたち(幼稚園から4年生まで)は、秋の遠足に出かけ自然の中でおいしい自作のお弁当を堪能しています。

【中期・後期ブロックみんなそろっての弁当ランチタイム】
 この取組を推進するに当たり、中心となって力を尽くしたのが本校栄養職員のO先生です。全体の企画立案から事前学習、当日の運営まで、実に精力的に取り組んでいただきました。すべての学級に出向いて授業をしたり、「給食便り」を発行して啓発したりしていただきました。


【O先生による事前指導 正に専門家による素晴らしい授業でした】
 おかげさまで、本日は賑やかな弁当の日でした。子どもたちの笑顔がはじけるステキな時間となりました。いろいろとかかわっていただいた保護者の皆様にも心より感謝申し上げます。

学校支援訪問

 10月19日(水)は「学校支援訪問」でした。宮崎県教育委員会は、本年度よりこれまでの学校訪問の在り方を見直し「形式よりも内容を重視した」学校訪問を実施しています。県教委・研修センター・教育事務所・町教育委員会が連携して、各学校の課題解決を図ることを最優先とした支援を「全力で」していただいています。本年度、美郷町の4小中学校はすべてが重点校としてきめ細やかな支援をいただいています。美郷町では、美郷南学園と田代小学校に続いて本校が3校目でした。本校の今回のテーマは、「授業力の向上」でした。
 当日は、県教育庁学校政策課の根井清指導主事様をはじめ5人の指導主事の先生方においでいただき、すべての授業参観とその後の個別協議をお願いしました。これまでは、研究授業についての協議は行っていましたが、今回一般授業の一つ一つまで丁寧に個別のアドバイスをしていただくことができました。「校長先生、懇切丁寧に指導していただき、本当によかったです!」と報告する先生もいました。先生方の授業力向上に向け、大きな成果があったようです。
 また、通常どおりの研究授業もブロック別に行いました。


 前期ブロック・・・3年生算数「何倍でしょう」 黒木悠 教諭
 中期ブロック・・・5年生算数「面積」 齊藤正行 教諭
 後期ブロック・・・8年生理科「空気中の水の変化」 瀬戸口和昭 教諭
の3本です。ブロック別の協議会では、「話合い活動」や「「生徒の自主的な活動」をキーワードに授業研究や協議が進められました。

 どのブロックも熱心な協議が行われました。先生方と指導助言者の熱い思いが十分に伝わってきました。最後は全体会をもち、各ブロックの協議内容を共有するとともに、美郷町教育長長尾勇様の指導講評をいただきました。

 終日の訪問となりましたが、大変充実した一日となりました。所期の目的を果たせたことを大変ありがたく思っています。授業をしていただいた先生方、ご指導いただいた訪問者の皆様、接遇等を積極的にしていただいた事務室の先生方、そして何より企画・準備から当日の運営を進めていただいた研究主任、教務主任と教頭先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。