12/2 スタック
12月1日の駅伝大会では、中学生が走るコースに先回りして写真を撮っていました。
中学生の最後の走者は、11区で、スタート地点は山麓線沿いの消防団の建物前でした。
近くまで行ってみると、近くの農道は路肩駐車が連なっています。
農作業の邪魔になると申し訳ないと思った私は、近くに実家の田んぼがあったので、入口の斜面に駐車して歩いて撮影に行きました。
撮影を終えた後に戻ってきて車のエンジンを掛け、出ようとしましたがタイヤがスリップして前に進みません。
「やばい」
降りて前輪を見てみると、斜面の泥が朝露でしめっていたためスリップしていたのでした。
「しもたあ・・・」
と思いつつ、近くの小石をたくさん拾ってきて前輪に噛ませ再スタートしてみます。少しは前に進むのですが、抜け出せません。
「いっとっしっから、実家からトラクターを持っくいか、天気が良かで、じだが乾っとを待っちょっからでよかろ・・・」
「うんにゃ、いっき戻らんと閉会式の写真が撮れんが・・・・!」
と思いを巡らせていたその時、一人の男性(Aさん80代)がこちらに向かって歩いてきます。
「くいまをへらけたっじゃろ、いまBさんがトラクターをもっくっで、だいじょっじゃが」
と叫んでいました。
二人で車の状況を見ていると、Bさんがトラクターに乗ってこられました。
「こんトラクタをどけつなぐいけ?」
「うんにゃ、うしとから押せばいごっとじゃねけ」
と二人で話しています。
わたしも、後から押せば抜け出せそうな感触があったので「うしとから押してもらえば、たぶんだいじょっじゃひが」と伝え、二人に押してもらうことにしました。
おかげさまで、無事にスタックから抜け出す事ができました。
まさか自分の車がスタックするなどとは考えてもいませんでした。
危機管理がたりないなあ~と反省しきりでした。
しかし、周りの家も遠かったので、誰も気付かないないだろうなと思っていたら、思いがけず助けに来てくださり正直驚きました。
家からちらっと見えただけだと思うのですが、すぐに助けに来てくださったお二人には感謝しかありません。
しかもトラクターまで出してくださるとは。
人の優しさに触れ、心が暖かくなった1日でした。