日誌

連相報

社会人になると、「ほう・れん・そう」が大切だと習います。

すでにご存知のとおり、報告・連絡・相談のことですが、この言葉を初めて聞いたとき、報告と連絡の違いは何だろうと思いました。

どちらも情報伝達の手段ですが、以下のような違いがあります。

 「報告」・・・業務の進行状況や結果等を伝えることが目的で、詳細な内容が求められる。

 「連絡」・・・主に情報の共有や事実を伝えることが目的で、意思疎通を図ること。

 

個人的な考えですが、報告はフィードバックであり、内容の正確性と行うタイミングが重要だと思います。

例えば、上司への業務の進行状況の報告内容が、「半分くらい終わっています」では不十分ということになります。業務の内容の詳細を伝えないと上司は判断に困ります。

連絡はスピード感のある情報共有が重要です。

状況が変化する中で、柔軟に対応していくためには情報共有の即時性が命です。まわりとの信頼関係を深め、組織としてのとして動きをスムーズにするためにも情報共有をすることは大切になります。

 

報告と連絡については、行う側の対応が重要となりますが、「相談」については、人間関係ができていないとなかなか相談がしにくい面があります。その点から考えると、相談を受ける側の日頃の対応を含めた人間性が重要になってくると思います。

 

学校では「連絡」がとても重要だと考えています。

それは、具体的なことが起こっていなくても、いつも接している教師が気付くことができる小さな「変化」が現れるときがあるからです。

その時「いじめられているのかも 」「虐待かも」と感じても、きちんと情報を集めて報告しなければと考えているうちに問題が深刻になっていくかも知れません。

私は詳しい報告も重要ですが、まずはその感じた「変化」について情報共有の方が重要だと思います。

早く情報共有されれば、それだけ早く動けます。

心配した内容が「空振り」(例えば、昨晩ゲームで夜更かししたため寝不足なだけ等)でも良いのです。知らないとバットを振ることさえできないからです。

 

そういった意味で学校では「連相報」かなと思ったりします。(報連相の並びが、起こすべき行動の順番を表しているわけではないですが)