2/27 初心
84歳になる母が、最近ガラケーをスマホに変えました。
ガラケーの頃は、電話はもちろん、メールを見たりするのも難なくできていました。
ところが、スマホだと画面にタッチする操作のためどうもうまくいきません。どこをどのくらいのタイミングでどう触ってよいか感覚がつかめないようです。
一生懸命に試しながら「むっかしがよ・・・」を繰り返す母。
「いやいや、ポンとふれるだけなのに・・・なんで?・・・」と心の中で思いつつも、何度も繰り返し説明し実践を繰り返すことで、何とか操作できるようになりました。
「それそれ、できたがね!、すごい」と私が言うと、母は嬉しそうな顔をしています。
と同時に「ハッ」としました。
自分が初めてスマホを触ったときはどうだったろうと思うといたたまれない気持ちになりました。
自分も着信履歴から連絡先に登録しようとした際、どう操作して良いかわからず思わず誤発信してしまい、慌てたことがあるのを思い出しました。
始めて手にする機器を操作ときは緊張するし、どうして良いかわからないのは当たり前ですよね。物理的なボタンがないスマホの画面はなおさらです。
恐る恐る触ってしまう母をもう少し暖かく見守ってやればよかったと猛省したところでした。
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何事にも最初の頃の自分の未熟さを忘れず、相手の立場に立って考えないといけないと思い出させてくれた出来事です。